「関節が緩い」というと「身体の柔軟性が高くてスポーツに向いている」という連想も起きますが、良いことばかりではありません。
過度に緩いと可動域の限界を超えてしまうこともあり、骨折や肉離れ、脱臼、捻挫のリスクが上がります。
関節の緩さを調べるテストと、緩さに起因するケガを防止する方法をまとめます。
(バドミントンマガジン2016年6月号79ページを参考にしています)
関節弛緩性テスト
以下の7項目のテストのうち、4項目以上が当てはまると関節がゆるい傾向にあります。
1 手首を手のひら側に曲げて、親指が前腕につくか?(手関節)
2 ヒジを伸ばして、前腕が15度以上反り返るか?(ヒジ関節)
3 背中で肩越しに指を触れるか?(肩関節)
4 膝を伸ばしたときに10度以上反り返る?(膝関節)
5 足を床につけたままかがんで、足首が45度以上曲がる?(足関節)
6 膝を伸ばして前にかがんだ時に手のひらが床にぴったりと着くか?(脊柱)
7 かかとをつけて立ち、つま先が180度以上開く?(股関節)
以上の項目に当てはまらなくても問題ではありません。
関節の緩さによるケガを防ぐには
関節がゆるくて不安定性が高いと感じる場合、ケガを防ぐには
トレーニングにより筋力を強化して関節の支持性を高める
テーピングやサポーターを着用する
といった対策があります。
上の7つの項目でチェックした後、関節が緩いかな?と感じたら、スポーツ整形外科などで診断を受けるのもいいでしょう。
トレーニングなど、部位に応じた適切なケガ予防法も把握しやすくなります。