フルマラソンは過酷な競技です。

何時間も走り続ける運動は、疲労だけでなく身体にダメージを残します。
 

 
雑誌「ランナーズ」で、吉原穣コーチがこのダメージについて解説されていました。一部を抜粋して紹介します。
 
(このコンテンツは雑誌「ランナーズ」2016年3月号14~15ページを参考にしています)

フルマラソンで受けるダメージ 心肺・内臓・腱で

吉原コーチの解説によると、マラソンによるダメージは思いのほか長く続くようです。

一般的に、フルマラソンで負うダメージは、心肺が1週間、内臓が2週間、腱は長ければ3週間続くといわれています。
 
いくら本気で走ったレースが限られるとはいえ、知らず知らずのうちにダメージはたまっています。
 

当然ですが、参加するレースの数が多いほどダメージはたまりやすくなります。

特に記録が伸びているランナーは楽しくてたくさんエントリーする傾向がありますが、体力や経験に合わないレーススケジュールでは、故障のリスクも高くなります。
 
サブスリーレベルのランナーであればレースでかなり追い込むので、本気のフルは年2~3本がいいと思います。
 
本命レースの2週間前にはハーフマラソンで状態をチェックするなど計画を立ててレースを決めましょう。
 
多数出場したい気持ちも分かりますが、休むことも練習のうちです。

年齢を重ねたランナーほど、回復にも工夫が必要です。

股関節の痛みは、多数のレースに出場している疲労でもも周辺の筋肉が固くなっているからですね。
 
50歳を超えると疲労は抜けにくく、故障もしやすくなります。
 
故障はサブスリーの最大の壁と言えるので、筋トレだけでなく、ストレッチで防ぎましょう。
 
(中略)
 
練習を休む日は、ストレッチに加え、ウォーキングも行いましょう。
 
大またで歩くことで、筋肉を動かしながら血流を良くし疲労を取ることができます。