漫画家のみやすのんきさんは、フルマラソン2時間台の記録を持つランナーです。

雑誌「Tarzan」に、みやすさんのマラソン遍歴の記事がありました。
 

 
一部を抜粋して紹介します。
 
(このコンテンツは「Tarzan」2022年10/27号77ページを参考にしています)




最初のきっかけ “爪痕”を残すため荒川市民マラソンへ しかし結果は…

2006年、44歳の頃にふと”人生に爪痕を残したい”と思い、人に自慢できるものをと考えてサッカーのリフティングとバク転、マラソンの3つが頭に浮かびました。
 
そんなタイミングで知人に荒川市民マラソンに誘われたのが始まりです。
 

制限時間は7時間、歩くより少し早いペースでも完走できると考えたみやすさんは、980円のシューズを近所のスーパーで購入します。
 
15kmまでは歩かないことを目標に初マラソンに挑みました。
 
しかし練習がほとんどゼロだったため…

当日は風速30mの強風で目も開けられず、走れども走れども全然進まない。
 
何とかゴールできたものの、タイムは制限時間をとうにオーバーする7時間20分。見事失格です。情けない結果でした。

翌07年には東京マラソンに出場。
 
今度はランニング指導本を読みジョグ中心に練習したものの、タイムは5時間台後半でした。
 
この結果はかなり不本意だったようで、

俺にはランニングなんて無理だと打ちひしがれましたね。
 
走り始めて少し減った体重も、暴飲暴食でブクブクと太り続け、身長168cmなのに85kg。立派なメタボです。

再び走り出すきっかけは登山

そんなみやすさんが再び走る気になったのは、男女数人で登山した際に一人遅れてしまったことがきっかけです。

普通の山にすら登れないのはマズいと思い立ち、週2~3回程度走り始めたんです。そして14年、板橋CITYマラソンと名を変えたかつての荒川市民マラソンに再び挑みました。
 
走り切れるか不安でしたが、無事に完走。タイムは3時間32分。これが自信になりました。
 

コツコツ走り続けた甲斐あって体重は58kgまで落ち、タイムも伸びて18年には2時間53分と3時間を切り、市民ランナーとしてはトップレベルの記録も達成しました。
 
記録を伸ばしただけでなく、体の不調も改善しました。

記録もそうですが、走ることが習慣になって以来、長年悩まされてきた肩こりや腰痛が解消されたのも嬉しいんです。
 
ランニングが仕事の合間のいい気分転換になっていますし、食事も9時と17時の一日二食に。お酒はたまに外で友人と飲む程度で、家では飲まなくなりましたね。

仕事に行き詰っても走り出すと気分爽快になります。
 
脳の血の巡りが良くなるのか新しいアイデアを思いつくこともあるそうです。