雑誌「ランナーズ」に、ものすごいおじいちゃんの記事がありました。
 
その方は、2016年11月の神戸マラソンを6時間34分36秒で完走されています。
 

 
お名前は上野山馨さん。和歌山在住です。
上野山さんのお歳は・・・

91歳です。
 
上野山さんが走り始めたのは、薬剤師として病院に勤務していた45歳の時。運動不足解消が目的でした。
 
(このコンテンツはランナーズ 2017年07月号(Amazon)8~9ページを参考にしています)

上野山さんのランニング遍歴

初レースは50歳で走った和歌山走ろう会主催の健康マラソン(5km)です。
 
57歳の定年後はさらにランニングに没頭し、60歳で大阪長居公園を回るマラソンイベントにおいて42.195kmを完走。
 
同年12月にはホノルルマラソンに参加し、記録は3時間50分でした。
 

 
63歳ではサロマ湖100kmウルトラマラソンにも挑戦し、12時間21分51秒で完走します。
 
76歳の福知山マラソンでは初の年代別1位を獲得。80歳まで全国のランニング大会に参加し続けます。
 
81歳では念願のフルマラソン1歳刻みランキングの一位も獲得します。




上野山さん 毎日の日課とトレーニング

上野山さんは毎朝、1時に起床し、2時から有田川沿いを3時間走ります。
 
5時ごろに帰宅してシャワー、ご飯、洗濯を済ませると、もも上げトレーニングを開始。
 
両足に1.5kgの重りをつけて左右6千回もも上げを行います。レース前になると回数は3万回に増え、毎週日曜日には40km走がメニューに加わります。
 
少し休んだ後、シーズンによっては8時からみかん畑で農作業をし、夜7時の就寝まで、体を動かし続けます。




みかん畑での農作業は過酷な基礎トレーニング?

農作業の内容もかなり過酷です。
 
収穫に使う籠が一杯になると約10kgになり、コンテナに積むと約30kgになります。多い時はそのコンテナを1日30個出荷するのです。
 
これはもはや「鍛錬」であり、上野山さんも「基礎トレーニング」と認識しています。
 
「ながら筋トレ」なわけですが、収穫の最盛期が10~11月でマラソンシーズンと重なるため、レースの日程によってはクタクタになるそうです。
 

ウェアと座右の銘 今後の目標は

上野山さんは1年に1度、ウエア一式を新調します。
 
キャップの前面には「丈夫で長生き」、後面には「健康一番」の二つの座右の銘を書きます。
 
シューズも毎年カスタムオーダーしており、メーカーとモデルは変えません。馴染みになったメーカー担当者からの「今年は何色にしますか?」という電話がシーズンインの合図です。
 
当面の目標は、92歳の招待選手として出場予定になっている、11月の神戸マラソンでの完走です。