このコンテンツではランナーに発生しやすい膝蓋腱炎と中足骨疲労骨折についてまとめています。

対処法や関連動画も紹介しています。


 

膝蓋腱炎

膝に過度な負担がかかると発症します。
 
「ジャンパー膝」の別名でわかるように、ジャンプ動作の多いスポーツ選手に多発しますが、近年はランナーにも多く見られます。
 
膝蓋腱はジャンプ寸前までは大きく引き伸ばされますが、跳んだ瞬間、元の長さに戻ります。これが繰り返されると膝蓋腱に小さな損傷が生じ、痛みが発生します。
 

 
膝蓋腱の下部に痛み・腫れが起き、悪化すると、立ち上がりの際など膝の曲げ伸ばし動作が苦痛になります。
 
膝周りをテーピングする、ジャンプ動作を減らす、無くすなどして対処します。
 
大腿四頭筋の疲労も膝蓋腱への影響が大きいため、大腿四頭筋のストレッチも効果的です。




中足骨疲労骨折

足の5本の指の根元に1本ずつ存在するのが中足骨です。
 
ランニングでは、着地~蹴り出しまでの過程でこの中足骨にねじれの力が加わります。そのため、長距離走でこの力が継続的に加わると、第二~第四中足骨が疲労骨折を起こすことがあります。
 

 
多くは真ん中の三本の指に発生します。(まれなケースですが、親指の付け根である第一中足骨にも起こり得ます)
 
中足骨が疲労骨折しても、日常の歩行や階段の上り下り程度は痛まない場合がほとんどです。
 
しかし、運動時には足の甲に痛みが発生するので、すぐに診察を受けましょう。もしも日常動作で痛みが発生するなら、損傷の度合いが大きい可能性があります。
 
治すには1ヵ月程度安静にして、骨の癒合を待ちましょう。