雑誌「スマッシュ」2015年02月号(Amazon)に、「錦織圭に学ぶポイントパターン」という特集がありました。
錦織選手の得点パターンを、辻野隆三氏が解説しています。
記事のポイントをまとめて紹介します。
パターン1 バックハンドで相手のバックに打つ→回り込みフォアで決める
試合では相手のバックを攻める場面は多く、バックへのクロスラリーは試合中に頻出します。
決めるのはフォアハンドですが、大事なのはその前のバックハンドのショットです。これをいかに厳しい所に打てるかがカギになります。
相手バックのサイドライン際に厳しいショットが決まれば、相手のバックでの返球が甘くなり、こちらはこれに回り込みフォアでストレートに決めるのです。
このポイントパターンを成功させるカギは、以下の三つです。
■バックハンドで厳しいコースに打てれば、回り込めるチャンスが増える
■オープンスタンスで構え、どちらのコースにも打てる準備をする
■打球後の身体の回転量でコースを打ち分ける
2014年シーズンの錦織選手はこのバックハンドの精度が上がり、厳しいコースを攻められるようになりました。そのため、返ってきたチャンスボールをフォアで決める場面が増えたのです。
精度が上がった錦織選手のバックハンドにジョコビッチ選手はすぐに対応し、バックハンドでより深いボールを返してきたのです。
これはつまり、このポイントパターンを逆に仕掛けられるわけで、トップクラスの選手相手にはより厳しいボールを打つ必要があるのです。
得点するためのフォアハンド注意点 スタンスや打点など
得点を決めるフォアハンドについては、次のような注意点を辻野氏は挙げています。
打つ前はオープンスタンスでコースを隠す
オープンスタンスにするとストレートにも逆クロスにも打てる体勢を作れます。上半身をしっかりひねるとコースを隠せるため、より効果的なショットが打てるのです。
スクエアスタンスだとストレートに打ち辛いため、コースが読まれやすくなります。
打点は身体より前にする
まず、コート内で打てると打点が高くなるので、フラット系の鋭いボールが打てます。
その際打点を体の前にするとボールの勢いを受け止められるため、パワーをボールに伝えやすくなります。
頭と足の関係を崩さない
構えからショット後まで、両足と頭を結んだ線が三角形になるよう体勢を保ちましょう。
これは体の軸がキープされていることを意味し、フォロースルーが大きくなって、よりパワーが発揮できます。
身体の回転量でコースを打ち分ける
コースの打ち分けは打球後の身体の回転で調節します。
上半身の回転を増やして左足で着地するとストレートへのショットになり、上半身の回転を少し早めに止めると逆クロスになります。
スマッシュ 2015年 02月号には、この一連の動きが写真付きで解説されています。
より理解を深めるため、参考にしてみて下さい。
次のページへ続きます。
フォアハンド強化に特化した教材
フォアハンドストロークレベルアップのためのポイント、トレーニング、練習メニューを収録したDVDです。
↓ ↓ ↓
PR:石井弘樹のSIMPLE TENNIS SERIES vol.1 フォアハンドストローク編