バトミントンでは、一発のスマッシュで決まることはめったになく、2本、3本と攻撃を続けなくてはいけません。
しかし、一本目のスマッシュは決まっても、2本目以降でミスをしてしまい、ポイントを奪うどころか失点するケースも多いもの。
連続スマッシュ攻撃が途切れてしまうこのミスはなぜ起きるのでしょうか?
(このコンテンツはバドミントンマガジン 2015年2月号52ページを参考にしています)
連続スマッシュで攻撃力を上げるためには
07年世界選手権銅メダルの小椋久美子さんによると、
打つ時の体勢・フォームが乱れている
ことが原因として挙げられます。
1本目のスマッシュは良いフォームで打っている場合が多く、コースも狙いやすいもの。
しかし、それをレシーブされて返ってきたシャトルを打つのはそうはいきません。落下地点まで移動して打つ必要があります。
この時、フォームが崩れるのです。
レシーブされて返ってきた2球目、3球目のシャトルを、余裕のある1本目のスマッシュと同じ体勢・フォームで打てるでしょうか?
これは、スマッシュしても次の展開(レシーブされた後)を意識していないとなかなか難しいのです。シングルスでもダブルスでも、攻撃をする際には常に次のことを考えながら打たなくてはいけません。
以下に攻撃を強化するための練習法を紹介します。
練習1 守備から攻撃につながる配球を考える
・練習方法 2:1全面
2が攻撃で、練習者の1は守備。
攻撃側の2はクリアーではなく、スマッシュやカット・ドロップなどで1を動かす。
1は、ネット前の球はヘアピンやロブで返球し、スマッシュに対しては大きくレシーブする。
1人10~15分を目安に、ローテーションして行う。
・練習のポイント
練習者はレシーブ主体ですが、あくまで攻撃につなげるためのメニューです。
レシーブの幅を広げてゲームを有利に運んだり、攻守の切り替えを自分から仕掛ける意図があります。
練習者は後ろのスペースを使わず、前のプレーに集中します。
相手は二人ですが、練習者はシングルスを想定して攻撃側をどんどん動かす意識でプレーしましょう。
二人を相手にしているので、1対1よりもスピードが速くなります。
つなぎ球のミスなどに注意し、前衛に触られないように返球しましょう。
練習2 クロスロブをスマッシュで打ち抜く
この練習の狙いは、追い込まれても攻撃で返す意識を高めることです。
具体的な練習法は以下のとおりです。
■ネット前で何球かヘアピンを打ち合う
■パートナーはタイミングを見て低いクロスロブを打つ
■練習者は後方へロブを追いかけてスマッシュを打つ
■ここまでを1回として20回行う
この練習のポイントはネット前から低い速いロブを上げられたことを想定し、安易にクリアーで逃げるのではなく、スマッシュで攻撃することです。
走らされてからの選択肢が単なるクリアーだけでなくスマッシュで攻撃することで主導権を奪うのです。
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