バドミントン日本代表を指導する中西洋介コーチが、自身の著書「中西洋介のアカデミック・バドミントン」でドライブについて説明されています。
 
ドライブとはどんな打球か、得意だとどんなメリットがあり、苦手だと何が起こるか、などがわかります。
 
同書の10ページから一部を抜粋して紹介します。


中西洋介のアカデミック・バドミントン
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ドライブの特徴 中西洋介コーチの説明

中西コーチによると、ドライブとはこんな打球です。

ネットすれすれに打ち合うショット
コートの中盤付近からネットすれすれをねらい、低く返すショット。主にダブルスで使いますが、近年(※管理人注:本書の初版は2021年2月です)ではシングルスでも重視されています。
 
強いドライブ、通常のドライブ、ショートドライブの主に3パターン。そのなかで、攻撃を継続するためのドライブと、相手に攻撃させないよう、打点が低くても上げないドライブが存在します。
 
質を高めれば攻撃の幅が広がり、守備的な場面でもシャトルを沈められれば、攻撃に転じることができます。

中西コーチは、ドライブの上手い選手はこのようなメリットを得られるとしています。

プレーの幅が広がる
ダブルスはシャトルを沈めることが大事。
 
スマッシュを打ったあと、相手からの返球に対して打点が下がっても、相手からの返球に対して打点が下がっても、ドライブを打てば攻撃を継続できます。
 
レシーブに回った場面でも、ネットすれすれに低く返せば相手の攻撃を一回で止めて、攻撃に転じることができるのです。
 
また、ダブルスでもシングルスでも、前に詰めてくる相手に対して、速いドライブは有効。ドライブがうまい選手は、プレーのバリエーションが広がります。

対してドライブが苦手だと、相手から押される場面が増えるようです。

守備の機会が増える
相手にシャトルを沈められたとき、上げることしかできないと、守備に回ることになります。
 
とくにダブルスでは、上げるとスマッシュを打たれてしまう。ドライブが打てれば、相手の前衛を抜いて前に出て、攻撃態勢に入れるのです。
 
シングルスでは、ラリーを切る手段として有効です。ドライブを使った速い展開、ラケットワークの勝負に持ち込めないと、体力自慢の選手に対しては、とくに不利になってしまいます。

ドライブの具体的な打ち方については、「中西洋介のアカデミック・バドミントン」や中西コーチのDVDなどを参考にしてください。

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