バドミントン日本代表を指導する中西洋介コーチが、自身の著書「中西洋介のアカデミック・バドミントン」でカット&ドロップについて説明されています。

カットとドロップの違いと打ち方、それぞれどんな効果を持っているか、などがわかります。
 
それぞれの打球に対する中西コーチの経験も語られています。
 
同書の18ページから一部を抜粋して紹介します。


中西洋介のアカデミック・バドミントン
※Amazonへリンクします

カット&ドロップの違い・打ち方 特徴など 中西洋介コーチの説明

まずはカットとドロップの違い・打ち方について。

打ち方も使い方も異なるショット
「ネット前に短く落とすショット」として使われるカットとドロップですが、打ち方も使い方もまったく異なります。
 
大きな違いはシャトルとラケット面の当て方。面を切って当てるのがカット、フラットに当てるのがドロップ。
 
ドロップは当たる瞬間にスイングスピードを落としますが、カットはクリアーやスマッシュに近い力でラケットを振ります。
 
シャトルとラケット面が斜めに当たるので、失速して沈む軌道で飛んでいくのです。

それぞれの打球の特徴解説です。まずはカットから。

カットの特徴 相手の反応を遅らせる効果あり
カットはドロップより球足が少し長くて、スピードは速く、シングルスでよく使われます。
 
ラケット面でシャトルをタテ(または斜め)に切るように打つので、全力でスイングしてもスマッシュより速度が落ちます。
 
フォームからスマッシュと予測した相手の反応を、遅らせる効果があります。
 
当て方、切り方、シャトルの材質や会場の風などにも影響を受ける、繊細で奥深いショット。私は現役時代、一番時間を割いて練習しました。

次にドロップです。

ドロップの特徴 時間をつくれるショット
ショートサービスラインより手前に、ふわっと落ちるドロップ。速くスッと沈むカットに対し、ゆっくり落として時間をつくりたいときに使います。
 
スマッシュやカットを生かしたり、フェイントで相手のタイミングを崩したりする効果もあり。
 
主にダブルスと女子シングルスで使われ、男子シングルスの攻撃的な戦術として打つ選手は、あまりいません。
 
私も現役時代は、追い込まれたときの「つなぎ」として使うぐらいでした。

カット、ドロップの詳しい打ち方は「アカデミック・バドミントン」の解説や中西コーチのDVDを参考にしてみて下さい。

PR:バドミントンシングルス勝つための必勝法と練習の極意
中西洋介・日本代表コーチに質問できる180日間のメールサポート付き(無料)です。
中西コーチの指導を受けて、練習法はもちろん上達のコツ、欠点の解消法、メンタル面などバドミントンに関する疑問や悩みを解決しましょう!