バドミントンの竹俣明コーチが、自身の著書「いちばんうまくなる!バドミントンの新しい教科書」で、ヘアピンのコツを解説されています。

一部を抜粋して紹介します。
 

 
「いちばんうまくなる!バドミントンの新しい教科書」123~126ページを参考にしています。

ゲームの流れを左右するヘアピンの技術

竹俣コーチはヘアピンについて、このように解説されています。

ネットを挟んで戦うバドミントンは、ネット前の攻防がゲームの流れを大きく左右し、シングルスではヘアピンの優劣が重要なポイントを占めます。
 
よいヘアピンが打てれば相手のヘアピンやロブが甘くなり、プッシュ・アタックロブ・スマッシュのチャンスにつながります。
 
ヘアピンは、
 
1 打点の高低
2 相手のストロークのスピード
3 ネットからの距離
4 自分の返球体勢(ランジング姿勢)
 
でラケットワークが違ってきます。
 
それらを一瞬で判断し、攻めのヘアピンを打つか、つなぎのヘアピンを打つかを判断しなければなりません。
 
体全体を使い柔らかなリストワークで打たなければ、浮いたりネットへ引っかけるミスが多くなります。
 

ヘアピンのポイント8つ 打ち方のコツ

竹俣コーチはこの本でヘアピンのポイントを16項目挙げています。
 
ここではそのうち8項目を紹介します。

  1. ネット前のランジング姿勢はロブと同じですが、最後の一歩を多く跳び込みヘアピンはより高い打点でとらえるように意識しましょう。
  2. ランジング姿勢は、できるだけ左足を引きつけず残すようにすると、相手からのクロスネットに対する反応が速くなります。
  3. 高い打点のヘアピンで左手を高く上げるフェンシングのポーズは、姿勢の安定と相手にプレッシャーを与える効果があります。
  4. 低い位置のランジング姿勢は腕を伸ばすバレリーナのポーズを、高い位置はひじを曲げ高く上げるフェンシングのポーズを使い分けましょう。
  5. スピンネットのフェアハンドの内切りと外切り、バックハンドの内切りと外切りは、フットワークの方向とシャトルをとらえる位置で使い分けましょう。
  6. ヘアピンのフェイントは、相手のフットワークを止める・ノータッチを誘う、などの効果があるのでラリーの中で積極的に使い分けましょう。
  7. 攻撃的なヘアピンと守備的(つなぐ)なヘアピンを意識して使い分けましょう。ネットから離れた低い位置でシャトルをとらえるヘアピンは、コントロールが難しいので腕全体で運ぶような感覚で打ちます。
  8. クロスネットはいろいろな打ち方があり、ラリーの状況に応じて使い分けましょう。また、長い距離クロスネットを狙うだけでなく、短い距離のクロスネットも効果があります。

ヘアピンのその他のポイントや具体的な練習法については、ぜひ本書を参考にしてみて下さい。


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