ベンチプレスの記事では、あまり話題にはなりませんが…
ベンチプレスの動作の際、目線はどこに向けていますか?
「そもそも意識したことがない」という方も多いかもしれません。
しかし目線の違いは、フォームなどに影響を与えるそうです。
パワーリフティングの荒川大介・孝行選手が、著書「誰でもベンチプレス100kgが挙がるようになる本」で、目線について解説されています。
同書の62~63ページから、一部を抜粋して紹介します。(この本は参考になります!)
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誰でもベンチプレス100kgが挙がるようになる本
「ぼんやりバーを見る」を推奨 バー凝視がNGな理由
目線には各自のやり方があるので「コレが絶対」はありませんが、荒川選手は「バーの凝視はNG」としています。
目線に関しても人それぞれやりやすい形があると思うので、100パーセントの正解はありません。
基本としてはバーをぼんやる見るようなイメージで凝視しないことがポイントです。
なぜダメなのでしょうか?
なぜバーを凝視してはいけないのか?その理由は人間には必ず利き目があるからです。
バーを凝視するとどうしても利き目のほうで見てしまうため、バランスが崩れることになります。
「バーをぼんやり」以外の目線ではメリット・デメリットがあります。
目線の上下によるメリット・デメリット 背中と大胸筋の使いやすさ
「パー凝視」はダメですが、バーを境に上下どちらかを見るパターンはアリです。
ぼんやりバーを見るという目線を基本にして、他のパターンもあります。
天井をぼんやりと見るパターンと、目線を下げてバーの下あたりを見るというパターンも、間違いではありません。
バーをぼんやり見るベーシックな目線が、肩や胸も比較的使いやすいと言えます。
目線の上下の向きそれぞれに利点と欠点が生まれます。
天井をぼんやりと見る目線を上げるパターンの場合、背中が使いやすくなるという利点があります。
その一方でバーを押すという動きは大胸筋を使うので、目線が上がっていると少し使いづらくなるというデメリットもあります。
逆にバーの下のほうを見る、つまり目線を下げると、バーを押すときの力は発揮しやすくなります。その反面、背中の安定感はどうしても薄れてしまいます。
結論としてはこんな感じになります。
背中の安定感を求めたいという人は目線を上げる、大胸筋をうまく使いたいという人は目線を下げるというふうに微調整していきます。
どちらがいいか分からない場合は基本に返ってぼんやりバー見るという形でやるのが良いでしょう。
現在の記録や、やり方に何か不満があるなら、目線を見直してみるのもひとつの手ではないでしょうか。
またバーを凝視しているならケガにもつながるリスクがあります。
「凝視しないと上がらないし、特に支障も感じない」なら別ですが、凝視するのはやめたほうが良さそうです。
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