加圧トレーニングは、軽い負荷でも筋肉を発達させる効果の高さが注目されています。

大量の成長ホルモン分泌を促すため、筋肉発達だけでなく若返り効果も期待できます。




リハビリ効果も高い加圧 骨折

加圧トレーニングの考案者・佐藤義昭さんの著書には、加圧トレーニングによる優れたリハビリ作用も紹介されています。
 
その効果は、良い意味で常識外れと言えるものです。
 

 
1973年の三月、当時トレーニングジムを経営していた佐藤さんは、ジムのメンバーと長野県へスキーに出かけます。
 
スキーが得意だった佐藤さんですが、ツアーの最終日にゲレンデで転倒し、右脚を複数個所骨折する重傷を負ってしまいます。
 
「右のかかとが前を向いていた」そうで、両くるぶしの骨折に加え、半月板と内側側副靭帯を損傷していたのです。
 
全治6カ月。手術しなかったらあなたの脚はダメになる」と診断されました。
 
しかしジムを経営していた佐藤さんは、手術・入院するわけにはいきません。
 

 
そこで佐藤さんは自力で治すと決め、患部をギプスで固定して回復を図ることにします。
 
右大腿部の付け根をゴムバンドで縛り、大腿部の加圧を始めるのです。
 
きつくなったら緩めて、少し休んだらまた締める、の加圧・除圧を繰り返したのです。(管理人注:自己流で加圧を行うのは大変危険です)
 
これを二週間続けたところ、脚がパンパンになりました。腫れでも内出血でもなく、筋肉が発達していたのです。
 
怪我をして4週間目にギプスを外してみると、なんと骨折した右脚のほうが、左脚よりも筋肉が発達し、太くなっていたそうです。
 
さらに、6週間後にはギプスも必要なくなっていました。
 

 
骨折した場合、通常三ヶ月ほどはギプスが取れません。それが一か月半でギプスが外れるとは、まさに常識外れの効果です。
 
佐藤さんは、骨折のリハビリにも加圧が有効であることを自らの身をもって証明したのです。