今後の日本は、「超高齢化社会」を迎えると言われています。
 
年を重ねても健康と生活の質を維持するには、筋肉量のキープが欠かせません。
 
そのためには、たんぱく質を不足しないよう摂取し、寝たきりにならないよう、適切な部位の筋肉を鍛える必要があります。


 
この件について、雑誌「週刊新潮」2014年8月14・21日号(Amazon)に記事がありました。

寝たきりを防ぐために鍛えたい筋肉と必要な栄養

整形外科医・宮田重樹医師の解説です。

運動は、腹筋、背筋、太ももの筋肉を鍛えることで、寝たきりを防げます。

「老化は脚から」とはよく知られています。
 
脚の筋力をキープできれば自然と活動量が増え、寝たきりとは無縁になります。
 
そしてその筋力を維持するには栄養が必要です。

食事は、まずたんぱく質をしっかりと摂取すること。年を取ると、筋肉を作る効率が落ちますので、若いとき以上に多くのたんぱく質を摂取しないといけない。
 
体重1キロにつき、たんぱく質1グラムを摂っていただきたい。
 
体重が60キロならたんぱく質は一日60グラム。これはささ身300グラムに相当します。
 
高齢者が食べる量としては多いので、卵料理を加えるなどの工夫を。
 
骨のケアにはビタミンDとビタミンK。前者は干し魚、後者は納豆などに含まれています。
 

年をとると食が自然に細くなり、肉類を食べなくなるケースも増えますが、むしろ若い時よりも意識して摂取するのが良いようです。




日常生活で積極的に体を動かす

高齢者も筋トレをすれば理想的ですが、まずは日常生活で身体を動かすことが肝要です。
 
宮田医師の解説を続けます。

歳を取ると何事も億劫になってきて、とかく他人任せになりますが、その行き着く先が寝たきりです。
 
若い人と違って75歳以上の人は、一ヵ月寝かしておいたら、ほとんどが寝たきりになってしまいます。
 
買い物をする、食事を作る、掃除をするなど、普通の生活ができるうちは、それを幸せだと感じてやり続けて下さい。
 

「ご長寿姉妹」として有名になった「きんさん・ぎんさん」も、100歳を過ぎて脚の筋トレを行い、筋肉量を増やしていました。
 
摂取する栄養に気を配り、筋トレ含め体を積極的に動かして、高齢者になっても活動的な生活を送りましょう。