「サッカースターになる!」から、選手と食事に関するエピソードだけをまとめて紹介します。
 
食事に無頓着、もしくは偏食がひどくても結果を残す選手もいますが、それは例外ではないでしょうか。

やはりトップレベルの選手は食事に気を遣っているケースがほとんどです。
 
紹介するのはサッカー選手のエピソードですが、他の競技選手にも大いに参考になるのではないでしょうか。


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ネイマール選手の恩師・ベッチーニョコーチ しっかりした食事は必須

サッカーのトップ選手になるにはコンテンツでは、ネイマール選手を育てたベッチーニョコーチについて紹介しています。
 
プロ選手になるための条件として、コーチが真っ先に指摘されているのはこちら。

選手が本格的にプロが目指すのであれば、まずはしっかりと食事をとることが大切でしょう。丈夫な体を作ることがベースとなってきます。
(172ページ)

ケガ多発のメッシ選手 クラブの方針で食事改善

バルセロナ入団したメッシ選手は、度重なるケガに悩まされます。
 
危機感を覚えたクラブは選手のコンディション管理に本格的に取り組むようになります。
 
その方針により、メッシ選手は食べ物の嗜好も変わったそうです。

スピード系の選手に多い筋肉のケガ。度重なる不詳はクラブに警鐘を鳴らし、ドクター、トレーナー、栄養士、生理学者が結束し、メッシに搭載されているモンスターエンジンにふさわしいフィジカル作りが、クラブを挙げての至上命令になった。
 
2008年夏、グアルディオラが監督に就任したことで、プロジェクトは本格的に始動。
 
チームの成功はメッシのパフォーマンスにあると考えた監督は、メッシがケガをしないこと、最高のコンディションでプレーすることをチームの方針としてスタップに伝えた。
 
クラブは選手の筋肉疲労をチェックする検査機器を購入。ケガの予防と共にフィジカルトレーニングを行う上で、最適な負荷を算出することが可能になった。
 
それまではピザや肉など好きなものを自由に食べていたメッシに、魚などを織り交ぜたバランスの取れた食事を指示。
 
メッシ自身も「魚は発見だよ。こんなにおいしいとは思わなかった」と、それまでは食わず嫌いだった魚も今では好物の一つとなった。
(162ページ)




山口蛍選手 試合後すぐ何か口に

山口蛍選手がプロになってもっとも変わったのは、食事への意識なのだそうです。

いちばんは食事の面だと思います。
 
はじめは寮にいたので、気にすることはなかったですが、一人暮らしを始めてから気をつけるようになりました。高校生までは全く気にしていなくて、プロになってから食事の大切さを感じました。
 
特に試合に出られるようになってからは、試合が終わって30分以内に何か口にしたほうがいいと。それが疲労回復にもつながります。
 
日本代表の試合後にはおにぎりが置いてあるので、必ず食べています。
(106ページ)

小林悠選手 食に無頓着だったことを後悔

小林悠選手は体が小さいことが悩みでした。

小学生のときは普通でしたけど、中学生になってから全然身長が伸びなくて、身長はクラスでいちばん前とか2番目でした。
 
だからそのころは相当苦労しました。足の速さも中学生になってからはなかなか速くならなかったですね。

実は小林選手は、食について後悔していることがあるそうです。

このころは練習後にお菓子をよく食べていて、それはやめればよかったです。
 
お菓子をたくさん食べて、お腹いっぱいだからと夕ご飯を食べないことが結構あったので、それは今でも後悔しています。もっとちゃんとご飯を食べておけばよかったです。
 
このころはサッカーに対する情熱は薄かった。体が小さくて、伸び悩んでいたので、プロになるのをあきらめていました。あきらめずにもっともっと真剣に取り組めばよかったと思います。
(114~115ページ)

サッカーに限らず、こういうジュニア選手は意外と多いのではないでしょうか?
 
小さい頃は成長期であり、口にするもので体が作られていきます。食習慣がその後のフィジカルを左右するといって過言ではありません。
 
小林選手のような後悔をしないためにも、ジュニア時代から食事や栄養に気を配りましょう。