山縣亮太選手の練習メニュー ウェイト・体幹

雑誌「Tarzan」に山縣亮太選手の練習に関する記事がありました。
 
一部を抜粋して紹介します。
 
Tarzan(ターザン) 2018年 5月24日号[欲しいのは“動けるカラダ"]
Tarzan(ターザン) 2018年 5月24日号[欲しいのは“動けるカラダ"]
 
(このコンテンツは「Tarzan」2018年5月24日号No.741 12~13ページを参考にしています)
 

記事で紹介されていた練習内容は以下のとおりです。

・10:30 練習開始
 
・入念にウォーミングアップ
・体幹トレ
・ラダートレーニング
 
・30m走、60m走、150m走を各3本ずつ

並べると少なく感じますが、これだけのメニューをこなすのにおよそ4時間かけます。
 
ダッシュの練習には全力で走る時間の2~3倍の時間を費やします。
 
足上げのフォーム確認の際には、マネージャーが動画を撮影し、それを山縣選手が逐一確認しながら練習を進めます。
 
フォームチェックの緻密さは日本の陸上選手の中でもトップクラスです。
 
体幹トレーニングでは、
 
・フォームローラー上に仰向けになる

・両手を地面に着け、両足でバランスボールを挟む

・そのまま真上にボールを持ち上げ、さらに腰も真上に上げる

 
といった難易度の高い動作も行います。
 
 
競技場で走る練習を週に三回、ウェイトトレを週に二回行っています。ウェイトトレは基本的なフリーウェイト種目が中心です。
 
山縣選手は学生時代はウェイトトレをほとんどやっていませんでしたが、やってみたら”大正解”でした。全力で出せるパワーもアップし、力を出そうと思わなくても自然と出るようになったのです。
 
 
山縣選手は、速く前進するための筋肉を追求しています。

より速く前に進むための理想的なカラダの使い方や、それを可能にする筋肉のつき方をすごく追い求めています。
 
僕にとっての”脚が速い人”のカラダのイメージははっきりとあるんです。
 
ウサイン・ボルト選手の筋肉のつき方などは、見てて惚れ惚れしますね。とくにお尻の筋肉や背中や腰。
 
僕、カラダの前側の筋肉にはときめかないんです(笑)。ときめくのは、あくまで後ろ側の筋肉の発達ぶりです。

「後ろ側」とは、言うまでもありませんが大臀筋やハムストリングスといった筋肉です。
 
山縣選手の自己診断によると、「ボルト選手の体型を理想の10とすると、自分はまだ7くらい」だそうです。
 
Tarzan(ターザン) 2018年 2月22日号[RUNがカラダに効く10の理由]
Tarzan(ターザン) 2018年 2月22日号[RUNがカラダに効く10の理由。]
 
ウェイトトレは、前進のための筋肉を作るのみならず、身体のゆがみを調整する役割もあります。
 
というのも、100m以上の距離をトラックで走る場合は常に反時計回りです。この動作を日常的に繰り返していると、どうしても筋肉に偏りが出てくるのです。
 
山縣選手の解説です。

長い距離を走るときはどうしてもカーブを走りますから、感覚がズレてくるんです。
 
左側の筋肉ばかり収縮するので、そのまま100mの直線を走るとカラダがねじれたり、そうした左右差をウェイトトレでそのつど調整していきます。

現在の課題は、アジア選手に多いレース後半の失速を克服することです。

100mって一本調子で走るんじゃなく、スタート、中盤、フィニッシュの3つのパートがあるんです。
 
海外の選手は中盤から加速するカラダの使い方をしていると僕は思っています。ただ、スタートがあまり良くないことを考えるとちょっともったいない。
 
一方、アジア選手はスタートからトップスピードに持っていくまでが速い。そのいいところを残して、トップスピードをさらに底上げすれば欧米選手の追撃をかわすことができるんじゃないかと。
 
スタートから中盤の走りへの切り替えがベストの状態になったとき、アジア系の選手でも世界で戦えるレベルに到達できると思います。

最後に補足情報を二つ。
 
地面反力を得るためには扁平足のほうが有利といわれています。
 
山縣選手扁平足ではないので、シューズのインソールを盛り上げて扁平足に近い状態で走っています。
 
また山縣選手は子供の頃からスポーツ万能で、陸上、野球、サッカーと三つのクラブをかけもちしていたこともありました。
 
ただひとつ、水泳だけは苦手なのだそうです。
 

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