アイシングについては「効果がない」とする意見もあるようですが、アイシングの効果は概ね評価されています。
一般人でも、マラソンやトライアスロンといった競技の後は実践する人も増えているようです。
キネシオ接骨院の加瀬剛院長は、独自のアイシング法として、紙コップで作った氷によるアイシングを習慣にしています。
”紙コップ氷”の作り方・使い方を以下に紹介します。
(雑誌ランナーズ 2012年 06月号8ページを参考にしています)
紙コップ氷の作り方・使い方
紙コップ氷の作り方・使い方は以下のとおりです。
2 ランニングの後、寝るまでにアイシングを行う 入浴の前後に行うと患部への血流が促進され効果が高まる
3 紙コップの底を押して氷を取り出す 直接持つと冷たいので、タオルなどで挟んで持つ
4 ふくらはぎなどを押してみて、痛む部分が炎症を起こしている箇所 痛む箇所があったら、指でつまんで盛り上げ、氷でゴリゴリこする 方向は筋肉に沿うようにして、5分程度行う
氷は体温で溶けるので凍傷を起こさず、筋肉の中まで冷却できる。
一歩ごとに体重の3~5倍の衝撃が脚部にかかるランニングでは、程度の差こそあれ筋肉内に炎症が発生します。
「腫れ」と違って目には見えませんが、圧迫すると痛み・鈍痛を感じます。
ちょうど歯肉炎の歯ぐきを押すと痛むのに似ています。
ランニングの後、脚の色々な部分を押してみて、痛みがあるなら炎症が起きていると考えられます。
氷によるアイシングの利点
炎症は、表面の大きな筋肉よりも、内側にある小さな筋肉に頻繁に発生します。
氷でアイシングを行うと、接触面が体温で溶けていきます。そのため5分~10分間直接皮膚に当てていても凍傷を起こさず患部の鎮痛効果が得られ、深部にある小さな筋肉を冷却ケアできます。
アイシングで冷やされた部分は、身体の「温めよう」という防御反応が起きるので血流が増加します。
それにより炎症の治癒に必要な栄養素の運搬や老廃物の除去が促進され、回復も速まるのです。
加瀬院長は
虫歯を防ぐために歯磨きをするように、ランナーなら故障を防ぐためにアイシングを習慣化して欲しいと思います。
アイシングは、ランナーの歯磨きです!
と語っています。