年間600人以上の「脚」を診る木村誠トレーナーは、ランナーのケガとふくらはぎの柔軟性は密接な関係があるとしています。

雑誌「ランナーズ」2017年7月号46ページから一部を抜粋して紹介します。
 
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ランナーズ 2017年07月号
ランナーズ 2017年07月号




故障が多いランナーはふくらはぎが硬い

木村誠トレーナーは脚診療のエキスパートです。

東京の駒沢で1年半前から「ランナート 足の治療院」を開設しています。
 
その名の通り、ランナーの足を専門的に診ていて、年間600人以上のランナーが全国から来てくださっています。
 
トレーナーとして多くのランナーを診ていると、当然身体の硬い部位や、必要なストレッチも異なります。
 
ストレッチする女性

ケガをするランナーにはある共通点があります。

その中でもうちに来院するような脚を痛めているランナーには共通して硬いところがあることに気づきました。
 
それが足首(ふくらはぎ)です。
 
故障で来院する人の9割以上が足首が硬いと言っても過言ではありません。

足首が硬いと膝痛の原因になります。

私は足首の「倒れ込み」と、この「硬さ」がアキレス腱やふくらはぎのケガはもちろん、ひざの故障にもつながっていると考えています。
 
それは足首が硬く、着地のとき縦方向に動かないと、その代償動作として大きく横に曲がり、これがひざの負担になるからです。
 
女性の膝を診察する医師

足首が柔らかいと脚に加わる力を前後に傾いて吸収できますが、それができないと脚が左右に曲がってしまいます。
 
これを防ぐには足首の柔軟性を上げるのが早道です。

足首の「倒れ込み」改善は足底板が必要ですが、「硬さ」はストレッチで改善できるので多くのランナーに意識してほしいです。

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ふくらはぎのストレッチは簡単な動作でOK

そのために木村トレーナーが勧める動作は簡単なものです。
 
誰でも一度はやったことがあるでしょう。

・前後に脚を開き、両手で壁を押す。つま先は壁に真っすぐ向ける
 
・後ろ脚は伸ばし、かかとを地面につける 腓腹筋が伸びる 壁に寄りかかるのがポイント
 
・伸ばしている後ろ脚のひざを曲げる
 
かかとはつけたままにしておいて、ヒラメ筋を伸ばす

 
動作は簡単ですが、習慣にできるかは別の話です。

これらのストレッチは60秒以上実施できるとベストですが、まずは5~10秒から自分の生活スタイルに合わせてなるべくたくさん行ってください。
 
やればやるほど効果が出ますので、隙間時間を活用し、故障しないからだを作ってほしいと思います。

故障しがちなランナーはふくらはぎの硬さをチェックしてみてはいかがでしょうか。
 
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