前ページ・パターン4からの続きです。
最初のページ・パターン1はこちら
テレビのスポーツニュースで、錦織選手がドロップショットで得点するシーンはよく目にするのではないでしょうか。
このコンテンツで紹介するのは、そのドロップショットを使ったパターンのひとつです。
パターン5 クロスに深く打つ→回り込んで逆クロスにドロップショット
一般的に多用されるのは、クロスに深く打った後にストレートへドロップショットを打つ形です。ショットの距離が短く、相手の走る距離が長いので決まりやすいパターンです。
しかし錦織選手は、ドロップショットをもう一度クロス(バックハンド)や逆クロスで返すケースがしばしばあります。狙う場所はネットから1~2メートル先あたりです。
逆クロスのドロップショットによる得点シーンはテレビでもおなじみです。
相手がセンターに戻る動きの逆をついたショットですが、追いつかれる場合も考慮して錦織選手は準備しています。
ドロップショットで最も大事なのは、打つことを相手に悟られないことです。そのため、フォアに回り込んだ時点では、強打する雰囲気を出しておきます。
そしてラケットヘッドを立てた手首の形をキープしたまま、腕全体を使ってボールを上から下に切り、スライス回転をかけます。
ドロップショットを成功させるコツ
錦織選手は短い距離のドロップショットを咄嗟に打つ場合、グリップチェンジを行わずに打ちます。ラケット面が変わると、相手がドロップショットを察知してしまうからです。
こうしたちょっとした工夫が、錦織選手のドロップショット成功率を高めています。
このパターンを成功させるカギは以下の5つです。
■相手の動きの逆を突く
■相手にバックで取らせるコースが良い
■相手が拾った時のことを想定して動いておく
■相手にドロップショットを打つことを悟られない
■手首を固定して上から下にスイング
このコンテンツは雑誌スマッシュ 2015年 02月号(Amazon)76ページを参考にしています。
写真での解説もあるので、理解を深めたい方は参照してください。
フォアハンド強化に特化した教材
フォアハンドストロークレベルアップのためのポイント、トレーニング、練習メニューを収録したDVDです。
↓ ↓ ↓
PR:石井弘樹のSIMPLE TENNIS SERIES vol.1 フォアハンドストローク編