スポーツ選手で不安やプレッシャーを全く感じない(感じなかった)という人はいないでしょう。
その強さに差はあれど、どれほどのトップ選手でも無縁ではいられないはずです。
神戸製鋼でラグビー日本選手権7連覇を達成し、ラグビー日本代表監督を務めた平尾誠二氏が、不安やプレッシャーについて語った内容が「平尾誠二名言録」にありました。
同書から一部を抜粋して紹介します。
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平尾誠二 名言録 人を動かす120の言葉
プレッシャーや不安は”自分が勝手に作っているもの”
プレッシャーや不安は誰にとっても嫌なものですが、経験することで自分の糧となります。
かつての私がプレッシャーに負けて何度失敗してもそれを乗り越えたように、不安と自信の中で葛藤する経験が大切なのだ。
たとえ失敗したとしても、その挫折感が経験知となって次につながるからだ。
そういう経験が重なると、別の見方ができるようになります。
そうやって経験を積んでいくと、「不安」や「プレッシャー」というものは、自分自身が勝手につくり上げてしまっている「虚像」にすぎないことに気がつく。
そこに気づけば、あとは自分の物事に対する見方を変えればいいだけの話である。
そのように認識できれば、あとは自分が勝手に使った”敵”との「独り相撲」をやめるだけです。
他人の気持ちや状況そのものを変えるのはきわめて困難だが、自分の思考を変えるのはそれほど難しいことではない。
「負」を「正」に転化する答えは、自分自身の中にあるといってもいい。
不安やプレッシャーに対処できるかどうかは、自分の考え方次第というわけです。
これはスポーツに限らず人生のあらゆる場面に適用できる言葉かもしれませんね。