スポーツにおいて、集中力はパフォーマンスを上げるために欠かせません。
 
フィットネス・トレーナーの中野ジェームズ修一さんは、集中力の質は、集中してる時間(オン)と集中していない時間(オフ)を明確に切り替えることができるかどうかで決まる、としています。
 
これをふまえて、集中力を鍛える方法として以下のようなやり方を勧めています。
 
(このコンテンツは 週刊新潮 2016年 2/18号98ページを参考にしました)

まず、オンとオフの違いをはっきりさせるために時間を設定します。
 
ジムのトレッドミルでランニングする場合、走っている時間を20分、休憩時間を5分とします。
 
ここで、室内の時計を見て時間を確認するのではなく、ストップウォッチやスマホのアラームを設定しましょう。
 
時計を見て「さて、走るか」と視覚だけの認識よりも、アラームによる聴覚の刺激のほうが認識が明確になるからです。
 
 
そして休憩(オフ)の間はボーッとするのではなく、音楽を聞いたり、周囲の人と談笑したり、リラックスを心がけましょう。
 
(余談になりますが、「勝負音楽」を持っているトップアスリートが多いのは、より効果的なオフをとれるからではないでしょうか)
 
そして次のオンの合図で再びトレーニングに集中します。
 
これを繰り返していると、「パブロフの犬」のようにオンとオフがはっきりしてきます。
 
ランニングする女性
 
集中力は長く保てるほど有利なので、20分の集中時間を25分、30分と徐々に延ばしていきましょう。
 
競技における敗因として”集中力が途切れた”がしばしば挙げられるように、試合の後半に疲れてきて集中力が散漫になると、ミスも増えてしまいます。
 
 
アスリートであっても集中できる時間には個人差があります。
 
例えば60分間集中して5分間オフをとればOKという人がいるとします。
 
対して15分間しか集中が続かない人はかなり不利に思えますが、1分間だけのオフでまた15分間集中できるのであれば、効率としてはほとんど変わりません。
 
 
平均してどれくらいの集中力持続時間が必要かは競技によって違います。
 
 
目の前の一打で”命運”が決まるゴルフは、必要とされる集中持続時間が比較的短い競技ではないでしょうか。
 
だからといって、ゴルフが”ラク”な競技であることを意味しません。
 
その一打を何度も繰り返しますし、一打のプレッシャーの大きさから、プロでも”イップス”になってしまうゴルファーもいます。
 
女子ゴルフの元女王・アニカ・ソレンスタム選手は、試合中のオフの方法として「新しい家のインテリアのこと」を考えることもあったそうです。
 
 
競技の特性と自分の性格などをふまえて、集中力を最大限に発揮できるよう独自の工夫とトレーニングを続けてみましょう。