ランニングなどのエクササイズにおいて、心拍計を着けている人は珍しくなくなりました。
しかし一方で、自分の心拍数を計ることの重要性がピンとこないため(実は以前の管理人もそうでした)、心拍計を使っていない人もたくさんいます。
そんな方のために、このコンテンツでは心拍数を計る有効性について紹介します。
筋トレは”重さ”で負荷が適切かどうかわかりやすい
トレーニングは各自のやり方があるので、心拍計を使わずとも効果的な運動・練習ができれば何の問題もありません。
しかし心拍数を計ると、自身の体の変化を目で確認できます。行っている運動が体にどの程度の負荷になっているかが、感覚ではなく数字で把握できるのです。
ここで、筋トレを考えてみます。
ベンチプレスで50kgを上げる人が、さらに記録を伸ばそうと思ったら、50kg以上のウエイトを上げる練習をしなくてはいけません。45kgで練習してもダメなわけで、これは当然の話です。
かといって、いきなり80kgを上げようとしても重すぎて無理でしょう。この人にとって、45kgも80kgも適切な負荷ではないのです。おそらく、重くても55kgたりまでが適当ではないでしょうか。
このように、筋トレの場合は負荷の目安を重さで把握できます。
それでは、ランニングといった運動の場合は適切な負荷をどうやって把握するのでしょうか?
心拍数が負荷強度を判断する目安になる 脂肪燃焼を狙うなら
その目安とひとつとなるのが、心拍数なのです。
一般に、最高値とされる心拍数は、220から年齢をひいた数とされています。
つまり30歳の人であれば、220-30=190で、一分あたりの心拍数が190を超える運動は危険と考えられるわけです。
心拍数は運動目的ごとの目安があります。脂肪燃焼であれば最高値の60~80%の範囲が最適とされています。
上の例であれば、190の60~80%で、一分間に114~152まで心拍数が上がる運動を行えば、脂肪燃焼に最適ということになります。
ダイエットのためにランニングしている人でも、心拍計をつけて走ると、脂肪燃焼に必要な心拍数まで上がっていないことがしばしばあります。
これでは負荷が軽すぎて効率よい脂肪燃焼は起きず、思うような成果は期待できません。先の筋トレの例なら、45kgのウェイトを上げるようなものです。
「走ってもぜんぜん痩せないなぁ…」と、ランニングへのモチベーションも低下しかねません。
こんな時心拍計をつけておけば、「もう少しペースを上げないとダメだな」と目で確認できるため、運動の最中に修正が可能です。運動の効率を落とすことがないのです。
また現在流通している心拍計には、心拍数以外のデータも記録できるものがあります。自身のパフォーマンスがどのように変化していくかの把握も容易になるのです。
心拍計なしのトレーニングでも問題もありませんが、使うことで把握できるデータが増えるのは間違いありません。
運動の成果が感じられない、記録が伸びないといった悩みがあるのなら、心拍計を使うのもひとつの選択肢ではないでしょうか。