進学で学校を選ぶ際、「部活動の強さ」が基準になることがあります。

自分の実力を考えて「A校では頑張ればレギュラーになれそう」「B校では補欠じゃないかな…」といった思案をした学生さんは多いはずです。
 

 
こういう場合、どちらの学校を選ぶべきなのでしょうか?
 
ラグビーの平尾誠二さんが「平尾誠二 名言録」で、この件について明確に結論を出されています。
 
同書の196~197ページから、一部を抜粋して紹介します。

試合に出られるチームに入るべき その理由は?

平尾さんの答えは明快です。

強いチームで補欠に甘んじているより、実力にあったところでゲームに出たほうが絶対にいい。
 
どの情報が必要で、どこが必要でないか、コーチが教えるというより本人が経験を重ね、そこから自分で学び取っていくものだと思います。
 
ですから、強いチームで補欠に甘んじているより、実力にあったところでゲームに出たほうが絶対にいいのです。
 

これだけ言い切るのは、平尾さん自身がこうした体験をしているからです。

たとえば、スクラムトライにいこうかどうか迷ったとき、相手を見たら目に生気がなかったから、これはいけると確信したなどということは、自分がそういう状況を何度も経験しなければできるようにはなりません。
 
実際、相手の顔色や表情が最終的な判断材料になることは、ゲームではよくあることです。
 
でも、顔色の読み方なんて、練習では教えられませんからね。
 

試合に出られるチームに所属すべきなのは、「練習をしているだけでは得られない経験ができるから」と言えそうです。