このページでは、東京国際大学女子ソフトボール部・三科真澄監督が挙げるバントの基礎や、実戦に活かすための練習法などを紹介します。
バントでミスをする最大の原因は、目線がバットから離れすぎてしまうことです。
ボールにバットだけを持って行くのではなく、頭の高さも動かして目線ごとボールに合わせ、目線、バット、ボールが一直線になるようにしましょう。
その土台となるグリップ、スタンスについて解説します。
(このコンテンツは三科監督の著書「ソフトボール 超実戦的練習ドリル 差がつく練習法」(Amazon レビューあり)の30~35ページを参考にしています)
バントのグリップとスタンス
バントではグリップの上の手をバットの真ん中あたりに移動させ、この手でバットの角度を変えます。
スタンスは三種類あります。それぞれの特徴を理解して使い分けましょう。
スクエアスタンス
バッターボックスに対して両足が平行になるスタンスです。もっとも一般的で、バランスのよい構えです。
オープンスタンス
前足を引いて、外側に置くスタンスです。ボールを正面から見やすくなります。
クロススタンス
後ろ足を引いて立つスタンスです。目線をバットに近づけて構えやすくなります。
実戦に活かすための練習
後ろのヒザをついて
バットと目線が離れるようなら、後ろのヒザをついて、トスされたボールをバントする練習をしてみましょう。
バットと目線の距離感がつかみやすくなります。
ヒザでボールの勢いを吸収する
バントでは、ボールがバットに当たる瞬間に勢いを消さなくてはいけません。
そのためには、後ろのヒザを柔らかく使って、手だけでなく身体全体でボールの勢いを吸収しましょう。
打撃練習と同じようにバッティングマシンを使い、スピードのあるボールでも勢いをしっかり吸収し、転がせるように練習しましょう。