このコンテンツでは、東京国際大学女子ソフトボール部・三科真澄監督のバント・エンドラン練習法や注意点を紹介しています。
セーフティバント、プッシュバントそれぞれで気をつけるポイント、エンドランの練習メニューをまとめています。
(このコンテンツは三科監督の著書「ソフトボール 超実戦的練習ドリル 差がつく練習法」(Amazon レビューあり)34~37ページを参考にしています)
二種類のバント 意識するポイント
バントをする前、バントする瞬間、バント後にそれぞれ注意点があります。
セーフティーバントでの注意点
セーフティーバントでは、守備選手にギリギリまでセーフティーバントをすることを悟られてはいけません。
ボックスの中で走りながらバットに当て、走り始めたらボールを見ずに走ります。
ただし、この時ボックスから足が出ていてはいけません。不正打球になってしまいますが、選手本人は確認しにくいので、周囲の人が指摘するようにしましょう。
プッシュバントでの注意点
強くバントして、前進守備の横を抜くのがプッシュバントです。
セーフティーバントとプッシュバントのどちらかわからないのは、守備側にとってとても守りづらいものです。
どちらも使えるようになれば、足の速い選手にとって強力な武器になります。
プッシュバントでは強く押し込むようにバントしますが、この打ち方はライナーやフライ性の打球になりがちです。
ランナーがいたらダブルプレーにもなってしまいます。これは最悪のケースなので、転がすことを徹底します。
エンドラン練習メニュー
エンドランにおけるバッター側の注意点と、実戦的なエンドラン練習法です。
エンドランで外されたボールを打つ
投手がピックオフされたボールを投げ、打者はそのボールにスイングしてバットを当てる練習です。
ピックオフの投球は必ず外角に外されるので、思い切り腕を伸ばしてバットを振りましょう。スイングの形や正確さなどは気にする必要はありません。
体勢がかなり崩れることになりますが、足はボックスから出してはいけません。
試合では、2ストライクの場面でバットを止めると、バントと判定されて三振になってしまいます。なので、この場面ではしっかりスイングをしましょう。
実戦的なエンドラン練習
バッテリーが守備位置につき、攻撃側はカウント1-1でエンドランをかけることを想定します。
バッテリーはストライクかピックオフのどちらかで投球します。
打者が空振りや三振をするか、ヒットを打つまで続けます。
カウントはやや打者に有利なので、ファウルが5球になったら交代するなどのルールをつけても良いでしょう。実戦に近づけるために、内野手や走者をつけるのもおすすめです。
初心者には難易度の高い練習なので、上のピックオフ打ちを練習し、ある程度上達したらこの練習を実践しましょう。
バッターはストライクでも、ピックオフされたボールでも対応できるように準備しておかなくてはいけません。
実践ではエンドランを守備側に悟られてはいけないので、打席では普段どおりヒッティングのつもりでしっかり構えます。