2019年10~11月のラグビーWCは日本中に熱狂を巻き起こしました。
 
試合を見ていたら、選手がキックなどのパスを受ける際に体を横もしくはほぼ後ろに向けるケースが多いことに気づいたのではないでしょうか。
 
ボールをキャッチしたら前方に走るので、体は正面に向けたまま腕だけでキャッチするほうが動作がスムーズになるように思えます。
 
それでも体を正面に向けないのはちゃんとした理由があります。
 
(このコンテンツは「ラガーにゃん」第61回、「ラグビーマガジン2018年1月号」を参考にしています)

結論から書きますと、パスを受ける際に体を横もしくは後方に向けるのは、ノックオンを防ぐためです。
 

 
”ノックオン”は、ラグビーの反則の中で最も知られているのではないでしょうか。
 
ボールを前に落とすのがノックオンで、試合中も比較的多く見られます。
 
ノックオンを防ぐには、要は前に落とさなければ良いので、ボールをはじいたりファンブルしても横または後ろに落とせば反則にはなりません。
 
つまりノックオンを防ぐ基本的なポイントは、相手ゴール方向に対して横(もしくは後ろ)を向いた「半身」の姿勢でボールをキャッチすることです。
 
試合で選手が体をひねりながらキャッチすることが多いのはこのためです。
 
ちなみに元オーストラリア代表で、パナソニックにも在籍したベリック・バーンズ選手は、
 
どんなに放るのが上手になっても、キャッチがうまくなければゲームでは何の役にも立たない
 
としています。
 
そんなバーンス選手がキャッチにおいて強調しているのはアーリーキャッチです。ボールの方向へ手を差し出して、体から遠いところで取るのです。
 
早くボールをつかむことで、ディフェンスとの間に余裕が生まれ、判断もパスも正確になります。
 
パスを受ける味方にも余裕ができるので、チームの判断とプレーの質を上げるので、アーリーキャッチは極めて重要な鉄則といえます。
 
ちなみに少年時代のバーンズ選手は一日中ボールに触っていたそうです。
 
これはボールを体の一部にするため。
 
電車での通学時も、眠るときも、時には学校の教室でもボールを放しませんでした。
 
元日本代表の指導DVD