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「週刊現代」の記事から、元ラグビー日本代表ヘッドコーチ・エディ・ジョーンズ氏について紹介しています。

(雑誌週刊現代 2016年 1/9号(Amazon)184~185ページを参考にしています)


荒木 プロ野球を知る協会関係者によると、エディさんは落合博満さんに似ているそうです。 
 
野中 エディさんのあの勝利への執着心はどこからきているのでしょう。 
 
佐藤 オーストラリアのタスマニアで母が日系米国人という環境で生まれて、辛い経験もしてきたんだと思います。そのことが強烈な負けず嫌いの性格に影響を与えているのかもしれません。 
 
荒木 エディさんは自分にも、他人にも完璧を求める。それは選手選びにも表れていました。結果的に代表に残った選手は勝つためとか、名誉を目的にしているのではなく、あと先を考えずに目の前のことに必死になれる選手です。
 
37歳になっても手を抜くことを知らない均ちゃん(大野)を引き合いに出して、「全員が大野だったらいいんだが・・・」と言ったことがありましたね。 
 

 
野中 取材していて感じたのは、本当にまとまりがよかったことです。 
 
荒木 廣瀬さんや湯原(祐希)さんのように試合に出られなくても腐らずにチームのことを考えられるとか、リーチのように体を張れるとか、いろいろな選手をうまく組み合わせた。エディさんが発揮した手腕の一つだと思う。 
 
佐藤 エディさんは「日本人でもやればできる」ということを証明した。体格差とか、ラグビーが文化として根付いていないとか、世界に追いつけていない面はありますが、それを埋めるために人一倍努力をすれば、不可能なことはないことを、実感させてくれました。 
 
野中 僕も学生時代にラグビーに打ち込んでいたことがあり、先入観から日本が南アフリカに勝つことは考えられなかった。でも、本当に歴史は塗り替えられました。 
 
荒木 3年半、見てきた選手たちは人間としても成長したと感じます。お互いを思いやるとか、今できることは必ず行う、とか、エディさんのメッセージは浸透していた。 
 
佐藤 最大の敵である「怠けたい」と思う自分に日々、打ち克つ。エディさんは、それをテーマとしてやってきて、偉業を成し遂げたんです。
 
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