香田郡秀 教士八段の「剣道 練習メニュー200」から、抜き技の打ち方・ポイントをまとめます。
 
相手の攻撃を全身でかわし、体勢を崩さないのが大切です。

(このコンテンツは「「心・技・体を強くする! 剣道 練習メニュー200」」138~143ページを参考にしています。本書では画像つきで解説されています)

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抜き技のコツと打ち方

抜き技は相手の打突をかわして打つ技です。
 
といっても、面をかわそうと首を傾けたりするのは、姿勢が崩れるので良くありません。
 
姿勢が崩れると反撃の打突に移れません。姿勢を崩さず抜くことを意識して練習しましょう。
 
抜いてから打突までの動作は一拍子で行うのもポイントです。これは応じ技全般に言えます。
 
抜き技全般に共通するポイントは以下のとおりです。
 
・相手が技を仕掛けてきたら一歩退く、もしくは身体を斜めにさばくことで空を打たせる
 
・相手の技を抜いたらすかさず打突する

右斜め前に身体をさばいて面を打つ

身体をさばくこで相手の面をかわし、すかさず面を打ちます。
 
首だけを動かしてかわすと姿勢が崩れてしまいます。身体全体を使って抜き、その後素早く攻撃に転じます。
 
・遠間で構え合う
・身体を右斜め前に身体をさばき、相手の面をかわす
・相手に正対して面を打つ

 

一歩引きながら抜いて面を打つ

身体を退くことで相手の面を抜き、すかさず面を打ちます。
 
上半身だけを後ろに傾けて抜く動作は、姿勢が崩れるので良くありません。
 
腰を意識して身体を水平に動かせば、姿勢を崩さず相手の技を抜くことができます。
 
その後は一拍子で相手を打突します。
 
・遠間で構え合う
・左足を一歩引いて相手の技をかわす
・直後に左足を蹴り出して相手の面を打つ

 
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面抜き胴の打ち方

相手の面打ちと同時に身体をさばき、すれ違いざまに胴を打ちます。
 
お互い前に出ているため間合いが非常に接近します。身体を右斜め前にわずかにさばくと物打ちで正く打突しやすくなります。
 
・遠間で構え合う
・相手を面に誘う
・自分から先に仕掛ける気迫で動作を起こす
・相手の両腕が伸びきったところに刃筋を正くして胴を打つ

小手抜き面の打ち方

相手の小手を大きく上に抜き、手元が戻る前に面を打ちます。
 
小手を抜く場合、左こぶしを自分の額の前まで上げて大きく抜きます。
 
ここで左こぶしを前に出して抜くと、小手を打たれやすくなってしまうので注意が必要です。
 
相手の技を抜いたらすぐ、一拍子で打突します。
 
・遠間で構え合う
・大きく手元を上げて相手の小手を抜く
・相手の技を抜くと同時に面を打ちます

小手抜き小手の打ち方

剣先を下げて小さく小手を抜き、空を打った反動で相手の小手が戻るところを打ちます。
 
この技では体さばきが重要になります。左斜め後方に身体をさばき、相手との距離を十分にとって小手を打ちましょう。
 
・遠間で構え合う
・身体を左斜め後方にさばき、剣先を下げて相手の小手を抜く
・空を打った反動で相手の小手が浮く
・相手に正対し、浮いた小手を刃筋正く打つ