新井選手は野球の経験があったのですが、同じ投げ方はやり投げには使えないと痛感します。
 
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(このコンテンツは雑誌 ターザン 2015年8/27号(Amazon)104~106ページを参考にしています)

やり投げ独特の投げ方と肩のケガ

当然といえば当然ですが、野球の投げ方とやりの投げ方は全く別物なのです。

ボールを投げるのは回転運動。手首を返してテイクバックし、最後はボールに回転をかけるために指で切るじゃないですか。
 
でも、やりは指で切った瞬間に吹き上がってしまう。穂先が上に行ってしまうんですね。
 
だから、やりの場合はずーっと手のひらに乗せているような感覚が大事。
 
わかりやすく言うと、紙飛行機の投げ方に近いですね。
 
アレって、手首を使わずに投げますよね。使ったら、落ちますから。

やり専門の顧問の先生がいないなど、環境にはあまり恵まれなかった新井選手ですが、インターハイでは4位、国士舘大学では日本歴代8位(78m21)と、驚異的に記録をのばしていきます。
 
しかしこの記録後、肩を亜脱臼してしまいます。
 
普通ならショックを受けるところですが、新井選手は少し違う受け止め方をします。

ケガをしたらラッキーじゃないけど、ひとつの発見があります。
 
故障したということはその場所が限界だったということ。だから、そこに負担がかからないように他の場所を鍛える。
 
技術練習はできませんから、ウェイトや補強をガンガンやります。
 
たとえば、肩を痛めたら、ひたすら体幹をやったり、股関節をやったり。下半身や体幹の動きが悪かったから、その分、肩に負担がかかった、と考えるんです。
 
だから、ケガを治した後は、よりバランスがとれるし、肩の故障は起きにくくなるんです。
 

フィンランド合宿で気づいたこと&現在の練習メニュー

大学3年と4年時に、南アフリカで行われていた、フィンランド・ナショナルチームの合宿に参加します。

これまでの練習と全然違いました。
 
自分はウェイト8割、技術練習を2割という考え方だっですが、彼らはほぼ逆。
 
それでもウェイトが強いので差の大きさは感じましたが、これからは技術練習をしっかりやらなくてはと思いましたね。

現在の新井選手の強化練習メニューは以下のとおりです。

朝は動的ストレッチや瞬発的な動きを練習します。ダッシュ、ジャンプ、それにメディシンボールや砲丸を投げたりです。
 
午後は技術練習やウェイトですね。ウェイトはスピードを意識して行っています。
 
1日9時間ぐらい動いています。

新井選手の当面の目標は83mをコンスタントに投げられるようになることです。
 
年齢を考えれば、リオと東京の2回のオリンピック出場は充分可能です。さらに進化した新井選手姿が、それらの大舞台で見られるのではないでしょうか。

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