バドミントンのフォアハンドで最も広く採用されているのは、イースタングリップです。
これで実績を残している選手は多いですし、本人が特に不満・不便を感じていなければ、何も問題ありません。
しかし、もしもラケットワークに改善の余地を感じているなら、藤本ホセマリコーチの「4本指グリップ」を試してみてはいかがでしょうか。
雑誌バドミントンマガジン 2015年12月号(Amazon)に、このグリップの解説記事がありました。
以下にポイントをまとめて紹介します。
藤本コーチは、グリップについてこのようにお考えです。
皆さんが最初に教わるイースタングリップは、決して間違いではありません。しかし、イースタンだと親指を意識しすぎる傾向にあり、これがグリップの可動域を狭くしている原因と私は考えます。
親指より4本の指を使いこなせるほうが、ラケットワークの幅が広がります。
藤本コーチが提唱する「4本指グリップ」のポイント・特徴は以下のとおりです。
・手が小さくて4本指で握り辛い場合は、親指を軽く添える(強く握るのはダメ)
・親指を強く握りこんでいないため、グリップを動かす範囲が広がり、あらゆる球に対応しやすくなる
・スイング時に面がブレにくく、ショットが安定しやすい
・慣れないうちは難しいが、指の力(握力)を鍛えると手の中でスムーズに動かせるようになる
この握りを活かすために、ラケットのグリップは4本指でしっかり握れる太さに調整します。
その後実際に4本指でグリップしてみましょう。ラケット面を顔に正対させたままで前後に動かし、可動範囲を確認します。
握る4本指を鍛えるには、4本指でグリップしたまま手を広げる・閉じるを繰り返します。(インドネシアの選手は練習の合間などにこの方法で4本指を鍛えているそうです)
実戦では、打つショットに応じて握りを少し変化させます。
次のページで紹介します。
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