2016年の8月の全国中学大会で、奈良岡監督が指導する浪岡中学は2年ぶりの優勝を果たしました。

選手達はこの大会に向け、「全中団体優勝奪還」を目標に掲げて練習に励んできた結果が出たのです。

挑戦者の気持ちが足りないチーム 選手の意識を変えた「ダメだった自分」

しかし監督は、まさにその目標に向かっていた時、チームの雰囲気に違和感を感じていました。
 
その原因を、奈良岡監督は次のように分析されています。

春の全日本中学生、夏の県大会も東北大会もあまりよくなくて・・・。
 

 
話をしていても、行動を見ていても、前回優勝したときのチームのムードと違いました。
 
おそらく選手達は、「自分たちはチャンピオンチームだから奪還するんだ」という気持ちが強く、「挑戦者」の気持ちが足りなかったことも原因だったと思います。
 
(バドミントンマガジン2016年10月号68ページ)

この雰囲気を変えるにはどうすればよいか?悩んだ監督が、ひとつの打開策を思いつきます。

そこで私は、どうすれば選手の意識が変わるのか悩んだ末に、自分がダメだったときの話をしました。
 
脱落した経験があることや、努力が足りなかったこと・・・だからいま、コーチをしているのかもしれない、という話も。
 
指導者なら、「こうしたから勝てた」という成功談をしたいものですが、このときは、それでは変わらないと思ったんです。
 
ダメだった話をして、「俺みたいになるな」と。
 
まるで某テレビ番組の「しくじり先生」のようですね(苦笑)。
 

この打開策は、功を奏します。

そこから少し、選手が変わりました。私が何もいわなくても行動が早くなった。
 
たとえば、試合前の選手召集所に行くのは私が最後。それは、優勝した2年前もそうでした。
 
やはり、私が引っ張っているようでは勝てない。
 
選手自身が、「自分でやるんだ!」という気持ちにならないと、大きなことは成し遂げられないのだと思います。

結果的に、全国中学大会で優勝。
 
浪岡中といえば、いまや押しも押されもせぬ強豪校です。
 
しかし、たとえ浪岡中であっても、挑戦する気持ちを持たなければ全国大会での優勝は難しいのです
 
バドミントンに限らず、同じような悩みをお持ちの指導者は、このエピソードを参考にしてみてはいかがでしょうか。

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