このコンテンツでは、東京国際大学女子ソフトボール部・三科真澄監督のライズボールに関する考え方を紹介しています。
 
ライズボールの欠点についても解説されています。

(このコンテンツは三科監督の著書「ソフトボール 超実戦的練習ドリル 差がつく練習法」(Amazon レビューあり)の50~51ページを参考にしています)

打者の手元で浮き上がるライズボール

ライズボールは縦のバックスピンをかけることで、打者の手元で浮き上がるボールです。野球にはない、ソフトボール特有の球種で、2種類の投げ方があります。
 

見せ球として使える

高目にコントロールすると、打者は自分の顔に向かって浮き上がってくるように見えます。
 
これにより打者を惑わせたり、空振りさせることができます。低めにコントロールするとローライズと呼ばれます。

ライズボールの欠点

高めに投げることが多いため、バットの芯でとらえられると打球が飛ぶという欠点もあります。
 
コースが甘くなると変化が小さく見えるため注意しましょう。

ライズボールの投げ方

ライズボールの投げ方は二種類あり、手首の使い方に違いがあります。

手首を返して投げる

指はボールの下に入り、リリースでは手首を地面に向かって返し、指先で弾くようにしてボールにバックスピンをかけます。

手首のひねりで投げる

手の甲は地面を向きます。リリースでは手の甲は地面に向いたままで、手首のスナップを利かせてバックスピンをかけます。

ライズボールを実戦に活かすには

・落ちるボールと組み合わせる
ドロップのように落ちる変化球とライズボールのように浮き上がる変化球の両方を投げられると、打者にとって狙いを絞りにくくなります。ストライクゾーンの高低を広く、最大限に使いましょう。
 
・慣れないと打たれにくい球種だが過信はダメ
ボールが浮き上がるのは重力に反する変化なので、初心者は打ちにくい球種です。
 
しかし狙われて芯でとらえられると長打になる可能性が高いので過信は禁物です。コントロールやスピードに注意して投げましょう。


 

ソフトボール守備の極意 三科真澄監修
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