日本体育大学の山本博教授(アテネオリンピック銀メダリスト)が、著書「基本から応用までアーチェリー上達のポイント50」で「アーチェリーに向いている気質」について解説されていました。
団体競技と違って、「ひとりでコツコツできるかどうか」がキーワードになります。
これは日本に限らず、米国の選手でも同様のようです。
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アーチェリーは”職人”気質の人向き
山本教授によると、アーチェリー選手は”職人”に似たところがあるそうです。
職業でサッカーや野球などの団体競技を会社員とするならば、アーチェリーは職人のようなスポーツです。ほかの人からのフォローはなく、自分が誰かのフォローをすることもありません。
自分の力で、毎日コツコツと練習を積み上げていく作業は、職人にとても似ていると思います。
目標を定めて、それに向けてのプランをたて、コンスタントに怠けることなくそれを実行できる人は、アーチェリーに適性があるといえます。
山本教授がアメリカ遠征に行った際には、こんな経験をしています。
「この町でアーチェリー競技をしているのは僕だけだよ」という選手とたくさん出会いました。彼らはたった一人でコツコツとアーチェリーを追及して、世界のトップレベルで活躍する選手へと成長したのです。
アーチェリーでは最低限の道具と70m先に的があれば練習でき、自分に追求する意思があれば上達できます。
極めれば五輪での好成績も夢ではありません。
山本教授はこのように結論づけられています。
卓球やテニスといった個人競技であっても、相手なしでは強くなることができません。
努力の100%が自分に返ってくる、アーチェリーだからこそできるのです。
「コツコツ地道にできる」という方がアーチェリー向きといえそうですね。
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