筋力トレーニングには多くの種目があり、トレーニングの種類によっては、刺激を受ける筋肉が重複しています。
そのため、種目の順序によってはトレーニングの効果が減じてしまう場合があります。
例えばバーベルを担いだスクワットと、マシンを使ったレッグエクステンションでは、いずれも大腿の筋肉を刺激します。
この二つの種目を行う場合、どちらを先に行うのが良いのでしょうか?
答えは・・・
スクワットを先に行います。
レッグエクステンションを先にすると、スクワットではすでに大腿部だけが疲労した状態になっています。
するとスクワットのフォームが正しくできなくなり、大臀筋などへの効きが弱くなってしまうことも考えられます。
このように、筋力トレーニングを行う際には優先順位が存在します。主な原則を以下に紹介します。
大きな筋肉の種目を優先し、小さな筋肉の種目は後回し
ここでの大きな筋肉とは、胸、背中、大腿などの筋肉を、小さな筋肉とは腕、肩、ふくらはぎなどを指します。
小さな筋肉を先に鍛えると、大きな筋肉の種目の際に小さな筋肉の疲労を感じてしまいます。
すると上のスクワットの例と同じように、大きな筋肉を鍛える種目に支障が生じるのです。
基本的に、大きな筋肉の種目を優先して間違いありません。
多関節種目を優先する
多関節種目とは複数の関節が稼働するトレーニングです。
上の例では、レッグエクステンションは単関節、スクワットは多関節の種目です。
筋力・パワー系の種目を優先する
これらの種目は瞬間的に大きな力を必要とするトレーニングであり、集中力も必要になります。身体的にも精神的にも疲労の少ない状態で行うのが理想的です。
効果を上げたい種目を優先する
上と同じ理由で、疲労が少ない状態だとトレーニング効果が上がります。効果を上げたい個所の種目は優先して行います。
姿勢支持筋の種目は後回し
脊柱起立筋など、姿勢を支持する筋肉の種目は後回しにします。姿勢を支持する筋肉が疲れてしまうと、以降の種目でフォームが崩れやすくなるからです。
まとめると、疲労が極力影響しない順番で鍛えるということになります。
筋トレする部位と効果を上げる順番
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