アーチェリーでは使う弓のポンド数が高いほど矢を放つ力が強く、有利になります。
そのため競技に慣れるにつれて少しずつポンド数を上げていくのが成績を向上させるセオリーです。
初心者は20ポンド程度の弓から使い始めますが、インターハイでは優勝者の多くが38~40ポンドの弓を使っています。
とはいえやみくもにポンド数を上げても、筋力や技術に見合わない弓を引くことになり、フォームを崩す原因になってしまいます。
自分のフォームを保ちつつ、着実にポンドアップしていく必要があるのです。
日本体育大学の山本博教授(アテネオリンピック銀メダリスト)の著書「基本から応用までアーチェリー上達のポイント50」60~61ページから、一年間で40ポンド前後まで達するためのプラン例を紹介します。
一般的な高校生の男子が入学時に20ポンドの弓を使い始め、インターハイ出場を目指すケースを想定しています。
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初心者の男子高校生が40ポンドまで上げる例
山本教授のポンドアッププラン例は以下のとおりです。
インターハイ優勝
環境
一週間に6日間部活動できる高校に入学し、土曜日は半日、日曜日は全日練習を行う。平日は150本、土日は300本矢を射る練習ペース。
入学時 20ポンド
一年生4月 22ポンド
一年生5月末 24~26ポンド
一年生6月末 28ポンド
一年生7月上旬 30ポンド
一年生7月下旬 32ポンド
一年生8月 自分の弓を購入
一年生10月 36ポンド・クリッカー装備
一年生3月末 38~40ポンド
練習できる時間や環境は人によって違うので、これはあくまで参考例のひとつとしてください。
20ポンドからスタートして32ポンドくらいまでは比較的早く上げていけますが、34ポンドからは伸び悩みがちです。
ここであせらず、フォームを崩さないようじっくりとポンドアップしていきましょう。
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