アーチェリーでアゴの位置まで弦を引き、位置が崩れないよう固定する動作をアンカーリングといいます。
アンカーリングはシューティングの精度に直結するため、上達のカギを握る技術といっても過言ではありません。
以下にポイントをまとめます。
このコンテンツは「山本博のアーチェリー上達バイブル 的中率を上げる50のコツ」48~49ページを参考にしています。
山本博のアーチェリー上達バイブル(Amazon)
※試し読みあります
アンカーリングでの鉄則二つ
アンカーリングを行う上で必ずおさえておきたいポイントが二つあります。
アゴの位置を動かさない
アンカーリングでは弦をアゴの骨に沿うように固定させます。引き手の位置を固定するために行うのですから、アゴを動かしてしまっては固定の意味を成しません。
引き手はあごに向かってまっすぐ引く
引き手があごの下から入ると指に力みが生まれやすく、上から入ると頬が邪魔になって正しい位置に引けなくなります。
アンカーリングには、センターアンカーとサイドアンカーがあります。特徴などは以下のとおりです。
センターアンカーのポイント
弦をあごの中央に引きつけるのがセンターアンカーです。
弦が鼻、口、あごに接触する位置で引き手を固定します。3点で位置をチェックできるので安定させやすいのが特徴です。
初心者にはセンターアンカーが向いています。まずはセンターアンカーをマスターしてからサイドアンカーに挑戦しましょう
センターアンカーの注意点
センターアンカーでは、引き手とあごの骨の間に隙間を作ってはいけません。引き手とアゴの骨はぴったりとくっつけて固定しましょう。
アンカーリングの安定度を高めるには、アゴと引き手の接触面積をできるだけ大きくするのが大切です。
アテネオリンピック銀メダリスト、山本博さんがアンカーリングしている写真でも、アゴにピッタリ密着しているのがよくわかります。
サイドアンカーのポイント 難易度は高め
サイドアンカーでは、弦をやや右側に寄せます。引き手がリラックスする利点はありますが、弦がアゴの側面に接触しているため、安定度はセンターアンカーに劣ります。
そのためズレが発生しやすく難易度は高くなります。
サイドアンカーの注意点
引き手がアゴにかぶった状態になると、上下のプレが発生しやすくなります。
引き手の人差し指から親指の付け根までをしっかりあごの骨に密着させてアンカーリングを安定させましょう。
- PR:アーチェリー情報誌
- Amazon
- 富士山マガジンサービス