三科真澄監督は、ピッチャーのフォームチェック法として、
 
投球動作に1分間かける
 
方法を勧めています。
 
セットからフォロースルーまでをゆっくり行うことで、ひとつひとつの動作を確認しながら投球するのです。

(このコンテンツは三科監督の著書「ソフトボール 超実戦的練習ドリル 差がつく練習法」(Amazon レビューあり)の58~60ページを参考にしています)

ピッチング動作のチェックポイント

各動作におけるチェックポイントは以下のとおりです。
 
・セットまでのリズム
・目線
・前傾までの角度
・手首・腕の角度
 
・軸足がプレートから離れていないか
・踏み込みの幅
・トップの位置
 
・ブラッシング
・つま先の向き
・フォロースルー
 
自分のフォームを客観的に分析できるので、
 
・フォームが崩れた時の修正
・投球のクセのチェック
 
のために”一分間投球”を実践してみましょう。

軸足のズレを防ぐポイント

ソフトボールのピッチングで、軸足がプレートからズレていないでしょうか?
 
これはもちろん不正投球であり、修正する必要があるのですが、クセになっていると投手本人は意外と気づきにくいものです。
 
軸足のズレで最も多いのは、
 
テイクバックで腕を後方へ振る際に、軸足がプレートからズレる
 
ケースです。
 

 
これを防ぐために三科監督は
 
・プレートにセットしたところで軸足を誰かに押さえてもらう
・踏み込み足を出したところで押さえていた手を離す

 
軸足がズレるクセは、一度身につくと矯正が難しくなります。試合で審判からズレを指摘されると動揺するので、それから修正はなかなかできません。
 
ズレるクセは早いうちに修正して、プレートをしっかりと蹴るフォームを身につけましょう。

ライズボールのバックスピン練習法

三科監督は、ライズボールのバックスピンをかける練習法として、
 
片膝をついての投球
 
を勧めています。
 
後ろの膝をつくと、そちらの肩が低くなり、リリースの瞬間に手首をボールの下に入れやすくなる。バックスピンがかけやすくなります。
 
具体的なやり方は以下のとおりです。
 
・右投手なら右ヒザをついて、左足を投球する方向へ伸ばす
・右手でボールを持ち、腕を回転させて投げる
・リリースの瞬間に手首のスナップを利かせてボールにバックスピンをかける

ドロップの縦回転練習

これは手首のスナップを強くきかせるための練習です。
 
この練習で縦回転をかける感覚をつかみ、実際の投球練習でドロップを投げると習得がスムーズになります。
 
・指先をボールの縫い目にかけて、手のひらを上に向けて持つ
・手首のスナップをきかせてバックスピンをかけながら真上にボールを投げる


 

ソフトボール守備の極意 三科真澄監修
三科監督のメールサポート付きです。