自陣のコート奥から、相手コートの深くまで打つクリアーは、打ち方によって攻守ともに使えるショットです。
相手を押し込む、自分が体勢を整える時間を作るなど、意図によって役割が変わるのです。
奈良岡監督はクリアーをこのように認識されています。
クリアーは自分が打たれたらキツいし、普段の練習もキツい。
そうは言っても、スマッシュもカットも、クリアーによって生きる部分はあるので、絶対に習得してほしいショットです。
(バドミントンマガジン2017年2月号30ページ)
クリアーのステップには、早い・遅いとか、細かくといったバリエーションはありますが、基本的にはどのショットも足の運びは同じです。
大事なのは、打った後の着地です。両足で着地していたら、すぐ次の動きに移れません。
左足で着地して、そのままグッと前に押していくのが理想です。また、構えから打ち終わりまで、左手が下がらないことも大切です。
このポイントは功大選手も意識しています。
トップレベルの選手であれば、打ち終わっても左手がダラッと下がることはありません。常に胸の前をキープしています。