2016年の4月、日本バドミントン男子のトップ選手二人が違法賭博に関与していたとして処分されました。
 
同選手二人は代表選手の指定を解除され、リオデジャネイロ五輪への出場はかないませんでした。
 
日本バドミントン界に衝撃を与えたこの事件は、ジュニア選手への指導を見直す機会にもなったようです。

目次
事件後に奈良岡監督が認識したこと
実力のある選手であっても(だからこそ)言う

バドミントン新入部員や他チーム選手の指導の際に困ること


バドミントン奈良岡監督 クリアーにおける鉄則 左足と左手

事件後に奈良岡監督が認識したこと

奈良岡監督は指導する子供達に事件について説明し、様々な話をされています。
 
「何がダメだったのか」
「法律に違反する行為は他に何があるか」
「『わからなければいいや』『言わなければいいや』といった考えを持ってはいけない」
 
こうした対話を通じ、監督は次のような認識を強くしました。

何が正しくて何が正しくないか、指導者や親は「わかっているだろう」と思いがちです。
 
確認作業をしなければいけないと、あらためて思いました。
 
(「バドミントンマガジン」2016年6月号78ページより)

 
大人からすれば「当たり前」な道徳心も、子供が必ずしも備えているとは限りません。
 
こうしたことは、教育に念を入れて入れ過ぎることはないはずです。改めて確認することは決して無駄ではないでしょう。
 

 
そして監督は、スポーツではありがちなこんなことについても言及されています。

また、多くの人に経験があるかもしれませんが、半面シングルスのゲームなどで、ジュースを賭けて勝負することなどについてもいいました。
 
やる理由は、ジュース目的ではなく、真剣勝負をしたいからだと思います。
 
ですが、これは基本的にはやってはいけません。
 
小さな賭け事ですが、どう発展していくかわからないためです。
 
(「バドミントンマガジン」2016年7月号72ページより)

 
バドミントンに限らずスポーツ指導においては、
 
感謝 挨拶 返事 生理整頓 マナー
 
などはしっかり教育されますが、道徳に関してはややおろそかな面があるようです。
 
これは「当然わかっているだろう」という認識が指導者・保護者にあるのと、「しつけ」の側面が強いからではないでしょうか。
 
しかし時には、スポーツの指導においても「やってはいけないこと」「法にふれること」を再確認する機会を持つべきなのかもしれません。
 
そして指導者も保護者も「言うべき時には言う」姿勢を持たねばなりません。
 
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実力のある選手であっても(だからこそ)言うべきことは言う

ジュニア選手の指導者は、ダメなものはダメと言えなければいけない、とお知らせしました。
 

 
しかし実際には、選手が強くなるほどそれが難しくなることもあります。
 
奈良岡監督の場合、極めて身近にそれを経験しています。いうまでもなく、功大選手の存在です。
 
功大選手が絶好調で成績が上がっているとき、功大選手が家での過ごし方を以前と変えていても、奈良岡監督は「いまやっていることが正しいのだろう」と見過ごすこともあったそうです。
(バドミントンマガジン2016年6月号76ページ)
 
しかしそれは勘違いであり、
 
絶好調な時があるのは、何ヶ月も前から頑張ってきたことの成果が表れているから。
 
つまり、いま生活が乱れれば、そのツケは数ヶ月後に不調という形で表れる可能性があるのです。
 

 
監督は
 
「前に頑張っていたとき、どうしていた?節制していただろ?ここで崩したらダメなる」
 
と伝えました。
 
私生活や競技のいずれにおいても、「それではダメだ」と選手に釘を刺せる存在が必要なのです。
 
たとえ選手にどれだけ煙たがられようが、指導者でも親でも「ダメだ」と言わなければいけません。
 
選手が道を誤らない、間違った行動をしないためには、周囲への感謝の気持ちや、チームへの責任感を養う必要があります。
 

 
◆違反したら、誰に迷惑がかかるのか
 
◆学校やチームの名前が公表され、悪い印象を持たれてしまう。
 
◆親、兄弟など家族がいやな思いをする

 
といったことを想像させなくてはいけません。
 
奈良岡監督は、創部当初に規律を強めるため、ウェアやバッグを揃え、シューズ袋やラケットケースに名前を入れてオリジナル感を出しました。
(バドミントンマガジン2016年6月号78ページ)
 
そうすれば、チームに対してプライドや責任感が出て、「ちゃんとしなくては」という自覚を選手が持つようになるのです。
 
そして何より(繰り返しになりますが)、指導者や親が、ダメなものはダメ、と選手に言わなくてはいけません。
 
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