このコンテンツでは、本田ノートのつけ方例を紹介します。
あくまで例であり、書き込む内容は子供の考え、競技、さらには学習内容によって千差万別になります。
始めてしばらくはうまく書けないかもしれませんが、しばらく続けていくうちに書くコツがつかめてきて、ポイントをとらえた記録が短時間でできるようになります。
生活
○月○日
起床6時 就寝21時 (前日からの)睡眠時間8時間
体温36.6度 脈拍70~100
体重 朝27.2kg 夜27kg
便 こげ茶色でコロコロ
補足解説
起床と就寝の時間、合計の睡眠時間を数字で記録します。
その際、寝付きや目覚めはどうだったかも書きましょう。
体温や脈拍は、朝起きた時に、体重は朝食前と就寝前の2回計測して記録します。
便の状態は体と心の状態を示すバロメーターです。「こげ茶色、うすい茶色、黒っぽい」「太い、細い、コロコロ」など、色・形も簡単な表現でOKなので回数と共に記録しましょう
そのほか、学校や家で楽しかったことや感じたこと、考えたことなども書きましょう。
「どんな日だったのか、後から読んでイメージできること」がポイントです。漫画やイラストで書いてもよいでしょう。
食事
朝食:ごはん○ 卵焼き◎ 味噌汁○
昼食 炊き込みご飯◎ 野菜スープ△ 塩さば○ サラダ○
夕食 カレーライス◎
補足解説
トップアスリートでも「偏食」とされる選手はいます。しかし成長期であることを考えても、子供にとって食事は体を心を作る重要なポイントなのは間違いありません。
小さい頃に身につけた食習慣は大人になっても続くため、生涯の健康を左右するともいえます。
朝、昼、夕、そして間食と一日に食べたものを記録します。昼食が給食なら、メニューを丸写しにするのではなく、食べたもの、献立の感想を書きましょう。好物ならどれくらい美味しかったか、苦手なものならどれくらい嫌だったかもわかるように書きます。
文章にしなくても、◎=とても美味しかった、○=美味しかった、△=我慢して食べたなど、記号で表しても問題ありません。食べなかったものは書かなくてもよいです。
トレーニング
腕立てふせ 30回を15分(きつかった)
ダッシュ 10本(少し楽だった)
補足説明
ダッシュ、ランニング、腕立て伏せ、腹筋、背筋など、タイムやかかった時間、回数を記録します。
「昨日よりきつかった(楽だった)」など、トレーニング中に感じたこと、感想も書いておきましょう。
「筋トレのとき、好きな音楽を流してみては?」など、トレーニングを楽しく続けるための工夫をメモしておくのもおすすめです。(具体的な方法は子供自身に考えさせます)
自分で考えた方法であれば楽しみながらトレーニングできるため、自主性も出て継続できます。
練習
練習16~19時
シュート 30本中11本
場所・距離 ゴール前10m
コース 左下、正面、右下→右下○
補足説明
この項目は競技や習い事などの種類によって異なります。
サッカーのシュート練習を例にすると、基本的には
・練習した時間
・シュートを何本打って、何本ゴールできたか
・どこから打ったか(場所と距離)
・どのコースを狙ったか、成功率が高いコース(○で示す)
などを、○分、○本と数字で記入します。
簡単なイラストを使ってもよく、子供が一番書きやすく、わかりやすい方法を使いましょう。
その工夫は子供に考えさせることで、創造(想像)力を刺激できます。
稽古
・グラウンド(体育館)に入るときはお辞儀をした
・部屋に入る時、先生に会った時は挨拶をした
・靴はきちんと揃えた
など。
反省
・左側を狙ったゴールの成功率が上がった(蹴りやすい)
・逆上がりがあと少しでできそう(毎日続けているから)
補足説明 反省欄に書いてはいけないこと
読み返した時に、暗い気分やネガティブな感情になるようなことは書きません。明るいニュースを中心に書きます。
とはいえ、失敗はしますし、叱られることもあります。
そんなときは、その事実を嘘を入れずに書き、「なぜそうなったか(原因)」を考えて分析し、「これからどうすればいいか(対策)」を書きます。
この「反省欄」に絶対書いてはいけないことがあります。
それは
他者に対するネガティブな感情
です。
「何のための練習(勉強)か意味がわからない」
「○○(チームメイトの名前)のせいで失敗した」
「コーチ(あるいは監督、先生)に腹が立った」
といったことを書き続けていると、失敗したりうまくいかなかったりした場合、他人や周囲(環境)のせいにするようになってしまいます。
練習内容やトレーニングの内容が進み、新たな課題が見つかったら、項目も追加していきましょう。
自分の目標や夢を誰かの前で声に出して言う、というのも試してみてはどうでしょうか。声に出したことも記録します。
「言ったからには、やる」とモチベーションを高める効果があります。
「本田ノート」の作り方は以上です。
プロアスリートを目指すだけでなく、学習面でもレベルアップを図るためにも本田ノートの記録を習慣にしてみてはいかがでしょうか。
- キングジム HONDA ESTILO 本田圭佑 プロデュース 夢ノート
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