一般に、筋肉をつけるのは「良いこと」と解釈される場合が多いようです。

世の中に無数に出回っている健康情報も、一様に「筋肉をつけましょう!」という論調であり、「筋肉をつけてはダメ!」という主旨の記事はほとんど見当たりません。


確かに一般的には、筋肉を増やすとほとんどは体に好ましい影響を及ぼします。
パッと思いつくだけでも、

肥満予防 膝や腰など関節痛の予防 冷え性・肩こり改善 活動量増加 糖尿病予防

 
などなど、良いことずくめと言っても過言ではありません。
 
しかしアスリートにとっては、筋肉が必要でないどころか、弊害となる場合もあり得ます。
 
弊害となる理由のひとつに、
 
筋肉をつけると体が重くなる
 
ことがあります。
 
筋肉をつけると大きな力が発揮できるようになるのは間違いありませんが、同時に筋肉という「体重」を増やしている、とも言えます。
 
何の考えもなく筋肉を大きくして体重を増やすと弊害になる競技があります。
例えば・・・

フェンシングや剣道、ボルダリングなど、俊敏な動きが求められる競技
マラソンなど、体重が重いと膝に負担がかかる競技
水泳など、体が沈んでしまうと不利になる競技

 
・・・などですね。
 
とはいえこれらの競技でも何らかの「パワー」は必要なので、筋トレを全くやらないケースは珍しいのではないでしょうか。
 
必要なパワー増強と体重との兼ね合いを意識しながらのトレーニングが必要です。
 
結局のところ、どんなスポーツでも「必要な筋肉だけつければ良い」という結論に落ち着きそうですが。