前のページまで紹介しているように、富士ゼロックス剣道部の稽古は毎週土曜日の2時間だけです。
朝10時に始まり昼12時にはピッタリ終了するため、練習メニューは分刻みで決められています。
このコンテンツでは同部の練習で意識していることなどをまとめています。
準備運動から素振りへ 有効打突にするつもりで 足運びにも気を配る
まずは準備運動の体操から始めます。
準備運動も稽古の一部ととらえ、体を動かしながら稽古への意識を高めていきます。
体操は10時から10時4分まで。
その後、
・上下素振り
・正面素振り
・早素振り
をそれぞれ30本。
もちろん、漠然と振るわけではありません。
・渾身の力と発声で一本一本しっかり打ち切る
・有効打突の条件に適った、正しい形で振れているか
足運びでは・・・
・つま先が遊んでいないか
・踵が床にベタリとついていないか
・左足の引きつけが迅速にできているか
といったことを考えながら素振りします。
たった30本ですが、渾身の力を込めて振るとすぐにしんどくなります。
この量が今の私たちにはベストだと考えています。
(上原主将)
■体操から稽古に対する集中力を高めるため、私語は慎む
■素振りは渾身の力で、一本一本をすべて有効打突にするつもりで打つ
これらのポイントを意識しましょう。
切り返しで特に注意することと手首への意識
素振りの後は面を着けて二人組になり、切り返しに移ります。
・面を打たせての切り返し
・竹刀で受けての切り返し
・30本切り返し
いずれも1セットずつ。
切り返しは、姿勢、構え、足さばき、間合い、重心の移動といった大切な要素が学べる、大変有効な稽古法です。素振りと同様に、一本一本気持ちを充実させて打ち切ります。
特に注意しているのは、左右面の軌道です。
左右面を打つ時の軌道は45度であり、面を打たせての切り返しと、竹刀で受けての切り返しの時の竹刀の軌道が同じになるようにします。
左右の切り返しが正確なら、二つの切り返しの打ち方が自然と同じになるはずです。これは打突の精度向上につながります。
打ち方が雑にならないように、手首の返しをしっかりと意識します。
(上原主将)
手首の返しがうまくできなければ、スピードを調整しましょう。
無理にスピードを上げると姿勢が崩れ、正確さが損なわれます。肩の余分な力を抜いて左右均等に切り返すよう意識します。
最後に30本切り返しを行いますが、これは前2つの切り返しで意識したことが連続でできるかどうか、確認の意味でも行います。
30本切り返しは体力的にもハードなため、かたちが乱れがちですが、そこで気を抜かず、正確に行いましょう。
次のページに続きます。
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