アーノルド・シュワルツェネッガーさん(以下シュワさん)と言えば、まず連想するのは何と言っても強烈に発達した筋肉ではないでしょうか。

1976年にミスターユニバースを獲得した杉田茂さんによると、シュワさんの

上腕二頭筋は一級品だったが、上腕三頭筋はお世辞にも良いとは言えず、彼の欠点のひとつだった

そうです。
(このコンテンツはトレーニングマガジンVol.14(Amazon)杉田茂氏「男前な筋肉の作り方」22~27Pを参考にしています)


というのも、シュワさんは典型的な撫で肩であり、肩甲骨が常に外転した状態だったからです。
 
そのため、二頭筋を鍛えるカール種目を行うときには長頭が刺激されやすく、ピークのある上腕二頭筋を作ることが容易でした。
 

 
撫で肩が有利に働いたわけです。
 
しかし三頭筋のトレーニングの際には、撫で肩がハンデになりました。普通にトレーニングしても、三頭筋が刺激されにくかったのです。
 
杉田さんは、

(シュワさんが)意識的に肩を耳に近づけ、怒り肩のようにしてエクササイズを行えば、長頭も発達して理想的な上腕三頭筋を得られたかもしれない。

と考えています。
 
ちなみに杉田氏は、1972年にミスター日本になった年から、1976年のミスターユニバースを獲得した年まで5年間、一日も欠かさず寝る前の一時間腹筋運動を行ったそうです。