パワーリフティングの荒川大介・孝行選手が、著書「誰でもベンチプレス100kgが挙がるようになる本」で精神面の素質について解説されています。
荒川選手によるとメンタル面の素質には3つの要素があるそうです。
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誰でもベンチプレス100kgが挙がるようになる本
同書の62~63ページから、一部を抜粋して紹介します。(この本は参考になります!)
フィジカルと同様にメンタルにも素質は存在する
スポーツで素質というと、一般にはフィジカル面を指すことが多いようです。
「ベンチプレスを始めて1ヵ月で100kgが挙がった」
「腕相撲では誰にも負けたことがない」
トレーニングの世界でよく話題に上がる用語が「素質」です。ここで言われている素質は肉体的な素質を指すことがほとんどです。
筋肉が付きやすい体質、力の出やすい骨格など、成長を大きく後押ししてくれる恵まれた肉体を指して「素質」がある、と表現されることが多いです。
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素質は肉体面だけではありません。
しかし実は肉体的な素質以外にも素質が存在します。
それはトレーニングに対する考え方や、集中力、執着心といった目に見えない素質です。
肉体的な素質と比較して分かりやすくするためここでは「精神的な素質」と表現することにします。
荒川選手は、精神的な素質として三つの要素を挙げています。
精神的な素質1「考え方」
ひとつ目はトレーニングに指針を作る素質です。
目標を先に決め、目標値から逆算して日々のトレーニング計画を立てる、という考え方が自然にできる素質です。
この素質を持っている人は、トレーニングを始める前から、もともとそういう考え方を持っている人が多いです。
行き当たりばったりで取り組まずに、常に目標を決めてからの逆算で考えて取り組むことが自然にできるため、中身の濃いトレーニングができます。
結果的に頭打ちにならずに伸び続けることができます。
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精神的な素質2「集中力」
競技に集中する素質があるとトレーニングの効率も上がります。
集中力がある人は、トレーニング中に気をそらすことなく、全セットに集中して取り組むことができます。
そのため、フォームの変化に敏感で、自然とトレーニング効果が上がります。
この素質の持ち主は、忙しい日常生活を送りながらも、ジムに来たら関係なく集中してトレーニングができるのも特徴です。
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集中できる人は音楽は聴かない?
荒川選手の印象として、集中力のある人はこんな傾向があるそうです。
経験則ですが、集中力が高い人はイヤホンをつけて音楽を聴きながらトレーニングすることを好まない人が多い気がします。
音楽に頼らず自然に集中することを好み、またそれができるからです。
精神的な素質3「執着心」
「絶対にやり遂げる」意思ですね。
執着心というとネガティブなイメージも持たれやすいですが、トレーニングにおいてはプラスに作用することが多いです。
「強くなりたい」「たくましい身体になりたい」「きれいになりたい」といった目的を見失わず、絶対にそうなりたいと強く願い続けながら何年もトレーニングを継続できるからです。
こういう人はコンスタントに記録も伸びていきやすいです。
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