前ページ「阿江通良教授 スポーツバイオメカニクスと日本人スプリンター高速化」の続きです。
 
阿江教授による、ルイス選手らの走りの解説です。

トップランナーのフォームの違いなどが説明されています。
 
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トップ選手 フォームの特徴の違い

好記録を出す選手であってもフォームには各自個性があります。

走る速さは、ストライド(1歩の長さ)とピッチ(1秒間の歩数)の掛け算で決まります。
 
ただ、スタートからゴールまで同じ速度というわけではありませんし、ストライドやピッチにも変化があります。
 

91年大会で世界記録を出したルイス選手と、9秒88で2位だったリロイ・バレル選手のデータを比べると、ストライドとピッチで違いがあります。
 
バレル選手のピッチはピークからなだらかに減少していきますが、ルイス選手のそれは上がり下がりを繰り返すのです。
 
これはどちらが正しいというわけではなく、選手の個性というべきもの。これがうまくいけば、”自分の走りができた”ことになります。
 
以前のスプリント指導において、”良い”とされてきたフォームは、
 
・前に出した脚の腿はしっかり上げる
・後ろの脚は足首、膝ともに伸ばす

 
といったものでした。
 
しかしルイス選手のフォームを調べてみると、これとは全く異なって、
 
・腿はそれほど上げない
・後ろの足首、膝は曲がったまま

 
だったのです。
 
つまり、日本で従来言われてきた”腿を上げる””足首、膝は伸ばせ”といった指導は間違いだったのです。
 
次のページに続きます。
 
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