サッカー日本代表・本田圭佑選手が習慣にしていたとして、「本田ノート」は一時期大きな話題になりました。

本田選手をトップ選手に育てるひとつの要因となった本田ノートは、いわゆる「練習ノート」に分類されますが、「日記」の側面も持っています。

本田大三郎氏の指導 日誌を書くことの重要性

「日記」とも呼ばれるのは、本田選手は小学2年生から高校卒業までの約10年間、毎日欠かさず記録を続けたからです。
 
ノートのつけ方を指導したのは、本田選手の大叔父にあたる本田大三郎氏です。
 
本田氏は自身がカヌー競技選手として東京オリンピックや世界選手権に出場しているアスリートであり、経験から日誌を書くことの重要性を認識していました。
 
日々記録を残すことで身体と心両面のコンディション保持を助け、記録の更新や目標達成の大きな力になるのです。
 

 
本田氏は二人の息子さんにも幼い頃からノートをつけるよう指導しており、長男の多聞さん(現在プロレスラー)は3度のオリンピック出場を果たしています。




夢や目標への過程をイメージするには書く

夢は目標は、ただぼんやりと思っているだけては達成できません。そこに至るまでに何をやるべきかを分析し、道筋を具体的にイメージしなくてはいけないのです。
 
本田氏は、「そのイメージを身体と心にしみこませるためにもっとも有効なのが文字にして書く行為」としています。
 
書くことで頭の中が整理され、夢に挑戦する決意と手段を確認することができるのです。
 

 
スポーツに限れば、日誌をつけることで現在のコンディションや技術のレベル、夢の実現に何が足りないかといったことが明確になります。
 
やるべきことがわかりやすくなり、モチベーションとチャレンジ精神が生まれます。
 
次のページでは、ノートの作り方を紹介します。