香田郡秀 教士八段の「剣道 練習メニュー200」から、打ち落とし技の打ち方・ポイントをまとめます。
難易度の高い技もあります。コツを押さえつつ稽古を重ねて習得しましょう。
(このコンテンツは「「心・技・体を強くする! 剣道 練習メニュー200」」144~147ページを参考にしています。本書では画像つきで解説されています)
打ち落とし技のコツ・打ち方
打ち落とし技は切り落とし技とも呼ばれ、相手の竹刀を上から打ち落として構えを崩す技です。
竹刀をしっかり打ち落とし、その後の打突を一連の動作でおこないます。
打ち落とし技全般に共通するポイントは以下のとおりです。
・身体をさばきつつ、相手の竹刀の中ほどを打ち落とす
・竹刀をしっかり打ち落として相手の構えを崩す
・相手が構えを直す前に打突する
胴打ち落とし面の打ち方
相手が胴を打ちに来る竹刀を打ち落として体勢を崩し、立て直す前に面を打ちます。
打ち落としは相手に正対して行い、身体の中心から左こぶしを外さず、相手の竹刀をしっかり打ち落とします。
・相手が胴を打ちに来るところを見計らい、身体を左斜め後方にさばく
・相手の竹刀の中ほどを打ち落とす
・竹刀を打ち落としたらすかさず踏み込んで面にうつる
・二拍子にならないよう、打ち落としたらすぐに打突する
小手打ち落とし面の打ち方
相手の小手を前に出て打ち落とし、すかさず一拍子で面を打ちます。
相手の小手は左斜め上から右斜め下に向かって打ち落とします。
この時、身体をわずかに左にさばいておくと打ち落とし動作がしやすくなります。
・相手が小手に出てくるところを少し前に出ながら打ち落とす
・竹刀を打ち落としたら、すかさず踏み込み面にうつる
・相手が構えを直す前に面を打つ
面打ち落とし面の打ち方
相手の面を上から割るイメージで竹刀を打ち落とし、面を打ちます。
面打ち落とし面は難易度が高い技です。
最初は身体を少し右にさばいて打つことで打突の感覚を養う練習をし、除々に正面から打ち落とせるようになりましょう。
・相手が前に出てきたら竹刀を大きく振り上げる
・相手の中心を割っていくつもりで竹刀を打ち落とす
・そのまま刃筋正く物打ちで面を打つ
打ち落とし技ほか応じ技を決めるための稽古法も詳しく実演・解説されています。