近年スポーツの世界では体幹の重要性が強調されていて、それは水泳でも同様です。
 
一般の水泳愛好家は、泳ぐ際に体幹を意識することは少ないのではないでしょうか。
 
北京五輪の銅メダリスト・宮下純一さんは、水泳における体幹の重要性を次のように説明します。

競泳はマスターズの人口も多く、水泳教室を開くとスイマーのみなさんにキックの打ち方とか腕の掻き方を尋ねられます。
 
でも、それよりも体幹を作った方が確実に楽に長く泳げるようになるんです。

その理由は何でしょうか?

体幹が船、手足がオールと考えてください。
 
どんなに推進力が得られるオールがあっても、船体がスポンジだったら、ぐにゃぐにゃと余計な抵抗があるため進みません。
 
オールを使うためには、まずは船がしっかりとしていることが大事なんです。

水中では、浮力や水の抵抗で体幹は不安定になります。また、クロールでは上半身と下半身がひねられるため、バランスも崩れがちです。
 
そのため、水泳での体幹に必要なのは強さだけではありません。

体幹の機能を高めて、自分でコントロールできるようになることが一番です。
 
ローリングしすぎて抵抗が生まれないように、カラダノ傾きを調節できたり、上半身と下半身がひねられたときも、体幹を一直線に保てたり。
 
そして、こういう体幹ができれば泳ぎはどんどん洗練されます。
 
まずは水の抵抗を最小限にする基本の姿勢、ストリームラインと体軸の動きを確認して、水泳で必要な体幹を作っていきましょう。

ストリームラインのバランスチェックには、宮下氏は次のような方法を挙げています。
 
1 プールに立ってストリームラインを作る

2 そのまま水中に沈み込み、ジャンプする

3 まっすぐ跳び上がれたら、正しいストリームラインができている

4 傾いたら、そちら側に多く抵抗を受けている

 
体幹がしっかりしていれば、お尻が浮いて体は水面とほぼ平行を保ちます。抵抗が少なくなるので楽に進めるようになります。
 
キックやストロークを活かすためには体幹も重要といえそうです。
 
このコンテンツは雑誌ターザン 2015年 11/12号40~41ページを参考にしました。


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