イチロー選手が打席に入って、バットを立てるルーティンはあまりにも有名です。

よく知られているこの動作については、ネットを検索すると「目のピントを合わせる」「集中力を高める」といった理由が挙げられています。

緊張→弛緩で集中力アップ 視線を遠く→近くで優位になる神経を替える

雑誌「Tarzan」2016年12月8日号(Amazon・PR)に、このルーティンについての記事がありました。

集中力を高める原理について、石川善樹氏がマインドフルネスの観点から解説されています。
 
一部抜粋して紹介します。「」内が石川氏の解説です。

脳は短時間で緊張をぐっと高めてから、一気に弛緩させると集中力が高まるゾーンに入りやすい。
 
緊張と弛緩の落差(スパイク)が大きいほど効果的であり、それを意図的に作り出すのがマイクロバーストである。
 
イチローも実践者の一人。打席でバットを向けたスタンドを凝視してから、手前に視線を移してバットを見る。
 
「天敵を発見したら即逃げる本能が残っているので、ヒトは遠くを見ると交感神経が優位になって緊張し、近くを見ると副交感神経が優位になって弛緩する。
 
イチローは毎回この落差を作り、しかも近くを見る時に左手首につけたグレープフルーツの香りを嗅いでさらにリラックスしてゾーンに入るそうです」

ここで参考にした「Tarzan」には、呼吸によって心身を整える方法が特集されています。
 
日常生活でも役立つ内容なので、チェックしてみて下さい。

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