テニス雑誌「スマッシュ」に、「サービスでありがちなミス30」という特集がありました。
このコンテンツではそのうちの3つを抜粋して紹介します。
このコンテンツは雑誌スマッシュ 2016年 11月号(Amazon)7~27ページを参考にしています。
サーブにおけるNG動作
ネット、オーバー、左右のズレなどさまざまなフォールトを引き起こす原因となる動作を以下にまとめます。
改善法も具体的に挙げています。
テイクバックで右ひじが落ちている
テイクバックで右ひじが落ちていると、手を低い位置から振り出すことになり、打点が低くなります。すると上向きの面でボールの下をとらえることになり、打ち上げてオーバーが頻発します。
インパクト時の右手は頭の上に高く出ていないと、ボールをしっかり押さえ込めません。そのためにはテイクバックで右ひじは両肩を結んだラインにキープする必要があります。「テイクバックでは左肩から右ひじまでを一直線にする」と意識すれば良いでしょう。
スイングでひじの位置を把握しにくい場合、「右手を耳の横か、少し上くらいに持って行く」と意識するのもおすすめです。
インパクトで腕が伸びきっている
「打点を高くするために腕は伸ばす」と教わるケースは多いですが、腕を伸ばしきってしまうとヘッドが走らず、ボールは飛びません。リラックスした範囲で伸ばすのがコツです。
伸ばすタイミングにも注意が必要です。ボールが当たる前に伸ばしきってしまうと、力をそれ以上加えるのが難しくなります。サービスの威力は、高い所で遠心力を利用して生まれるので、腕は柔らかく使うのが鉄則です。そのためには、
最初ひじは曲がって振られる
↓
インパクトでは伸びる
↓
インパクト後はまた曲がる
という腕の動きでヘッドを加速させましょう。
曲がって、伸びて、また曲がるのが正しい動きです。
耳をこするように腕を振っている
「耳をこするようにスイングする」もしばしば聞く指導法です。
しかしこれは間違いで、腕が耳に近すぎると肩の関節が滑らかに動きません。ネットのフォールトが増えるだけでなく、肩関節のケガを招きかねません。
腕と頭の間は少し空けたほうが肩をスムーズに回せるのです。
このスイングでは打点が低くなってしまうイメージがありますが、肩のラインを左に傾けることで、ラケット(打点)の高さは確保できるので問題ありません。
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【テニスサンライズ朝露ヘッドコーチ 佐久間崇弘 指導・監修】