バスケットボールにおいて、体重は重い・軽いどちらがよいのでしょうか?
「体が重いとジャンプ力やアジリティが失われる」として、軽いほうが有利とする傾向があるようです。
そのためバスケットボールに筋トレは必要ないと考えられることもあります。
体重は軽いほうが良いのでしょうか?
「バスケセンスが身につく88の発想」から、体重に関する考え方を紹介します。
バスケセンスが身につく88の発想 レブロン、カリー、ハーデンは知っている(Amazon)
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体重とスピードを活かして突破 ドウェイン・ウェィド選手
同書では、体重の重さをプレーに活かしている例として、ドウェイン・ウェィド選手を挙げています。
BMI(身長と体重の関係から計算される体格指数)が「26」を超えるとされるウェイドは(保健体育の授業などで標準値とされるBMIは「22」)、この思い体重を活かし、ドライブ中にコンタクトを受けたとしてもバランスを崩さず、むしろマークしてくるプレーヤーを押しのけてリングまでの道のりをこじ開けます。
体重が重いからといって”遅い”わけではありません。
そのドライブを支えている要素のひとつにウェイドのスピードがあることは否定できません。
しかし、もしウェイドの体重がもっと軽ければ、どんなにスピードがあったとしてもコンタクトによってドライブの方向を変えられてしまい、リングまでの道のりは閉ざされてしまうでしょう。
どんなにジャンプ力があったとしても、ジャンプする前のコンタクトにより飛ぶことすらままならない。
コンタクトでは重いほうが有利なのはいうまでもありません。それにスピードが加われば突破力が上がるのは当然です。
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筋力アップで重さ速さの両立を
重くなると遅くなるのは確かですが、重さとスピードを両立させることは可能です。
それはつまり筋力をアップすること。
筋肉をつけると体重が増え、運動速度も向上します。
そして筋肉・体重の増加はトレーニング次第で可能です。
現時点において、我々が身長をコントロールすることは難しいでしょう。
しかし、適切なトレーニング、食事、休養により、強靭な肉体を手に入れ、体重を増量することは可能です。
体重が重くなれば、それに伴って大きなジャンプ力や瞬発力、アジリティが必要になりますが、それらは適切なトレーニングによって強化することができます。
なぜなら、我々の身体は筋肉によって動かされており、増量では我々の身体を動かす筋肉を増加させるからです。
自身の現在のプレーに不満が無ければ変える必要はありませんが、フィジカル面での不足を感じるなら重さと速さをつける筋力トレーニングを実践するのも選択肢のひとつではないでしょうか。